5/3
いきなりの寝坊で5:30出発。
すでに辺りは明るい。
交通量の少ない道をかなり飛ばして現地に到着。
鳥取で運転をすると、ついついスピードが出てしまう。
昨日見た橋桁の落ち込みが気になり、そこから開始。

この川ではミノーがよく使われると店で聞いたので、慣れないシュガーディープ赤金で流れに乗せる。何度か繰り返していると、ググッ。
岩に引っかかった。試行錯誤するが抜けずにロスト。
2つ目のシルバーピンクで同じ様にキャストを繰り返す。が、またロスト、、、
一瞬にして3,000円がとんだ。
ミノーってどうやって扱うの?
今回の為に購入したミノーは4つ。
残るは2つ。
とりあえず、ここではスプーンに切り替える。
落ち込み上流にキャストし深場に流し、また、同じところを引いてくる。
居るなら、このポイントではココだと思うのだが。
しばらくして、おじさんが来る。
話を聞くと、1ヶ月ほど前ここで50センチ弱を上げたそうだ。
それを聞いて、念入りにキャストを繰り返す。
自分のポイント選びは外れては居ない。
すると、ルアーマンが一人やってきて、隣いいですか?と。
30分経たないくらいで去っていった。
2時間ほど、少しづつ移動しながら粘ったがアタリは無かった。と思う。
そこから、歩いて橋をくぐり上へ移動する。
こちらの岸から川半分までがかなり浅く、立ち込んで向こう岸にキャストするが、それでも
浅い。はじめてのウェーディングに気を良くしながらも、こんな浅くてサクラは居るのか?
上流を見ると、一人、自分と同じ様に川半分まで立ち込んでいる人が居る。
しかし、自分的にここでは魚が居そうな気配は全く感じられないが、周りを見れば晴天で山々の緑がとても気持ち良く、見知らぬ土地で一人、川に立ち込んでいる。
久しぶりに気持ちが完全解放される。
もう少しの間、脚に掛かる水圧の慣れない感触を楽しもう。
岸に上がって車まで戻ると、さっきのポイントで新たなルアーマンがミノーを流していた。
近くのコンビニに昼飯を買いに行き、橋下で川を眺めながら飯を食う。
その後、円通寺付近へと移動。
4~5人程いた。
橋の直ぐ上流部に入ってスプーンで引いてくる。
何度か底がかりしながらも、キャストしていると、地元の人が、アタリありますか?と聞いてくる。イヤー、厳しいですねーと僕。
少し話を聞くと、解禁日近辺は結構な数が上がったらしい。
そして、ここではミノーが圧倒的に多いと。でも、その人はスプーンをよく使うらしくチヌークの実績が高いとも。そしてこの水位なら10gぐらいかなと話してくれた。
そこから直ぐに10gにチェンジする。
今の自分に根拠のある話は要らない。
とりあえず、選択を狭めてくれる一言が欲しい。
ここでは15:00くらいまで粘った。
さすがに疲れる。
車に戻り、一服して次のポイントを考える。
サクラマスを釣るのには、一カ所にずっと粘って、こんなにもポイントを交えるのは普通じゃないのかもしれない。が、飽きるんだからしょうがない。
次は、ネットでも良く出ていた源太橋。
フライマンが2人、橋の10メートルほど上流で対岸を狙っている。
ここも浅い。
自分は橋下付近を探る。
橋桁の深みに残り2つとなったミノーのうち、一つを選んで流す。と、流しすぎた。
思っていたよりも流速は速く、急いで回収しようとするも、あえなく橋桁のくぼみ部分にガッツとハマり、またロスト。
もはや、ミノーでは魚と釣ると言うことよりも、以下にロストさせずに回収出来るかに意識が行ってしまう。
その後、スプーンも1個追加でロスト。
なんとか回収しようと、立ち込んで行くが、橋下付近は流れが見た目以上に早く、少し焦りながらも色々やっているうちに、ラインがロッドに絡んだりで、上のフライマンは何をやっているのかと、こちらをチラチラ見てくる。
ほんの数投で早々に引き上げた。
夕暮れまであと、数時間。
これ以上の移動はしたくない。
車を置いたまま歩いて上へと向かうが、ずっとコンクリートの護岸が続き、行けども行けどもキャスト出来そうな場所は無い。
この際、良さそうなポイントを見つけるまで歩く事にした。
それにしても、ウェーダーでアスファルトを歩くと踵が痛い。
どんどん先に進むと、川の流れは次第に穏やかになり、川幅も広くなっていった。
水草が確認出来る様になると程なくして、用水路が流れ込むところに着く。
護岸も低くなり、用水路に降りて渡る。
なんだか、小学生の頃の探検みたいだ。
夕方、近くの川でフナ釣りをしていた時と同じだ。
30を超えて同じ事をしているのに気づく。
渡り終えると、そのまま進む事は出来ず、一旦上がって畑横の道を通る。
上から川を確認しながら進むと、川の中に植木屋の庭の様な場所がある。
川の中と行っても岸よりで、小さな中州になっている場所なのだが、なぜかこのとき、異様に胸が高鳴った。降りる場所を探す。
ココは、今までのポイントの様に明確に道がある訳ではなかったが、少し高い草を分けると確かに釣り人の通った道がある。分け入って降りると下にパックの日本酒のゴミがある。
やっと、それらしき場所を発見出来た事に安堵を覚え水際まで来る。
右はさっきの中州地帯で、左は川幅が右側よりも広く、川の流れはココで緩むポイントだった。
両側は木が生えていて、人一人がやっと立てるような場所。木の枝は川に向かってややせり出している。

すでに時間は17:00近い。
鳥や虫の鳴き声が大きく響いていた。
そっと左岸を覗くと、浅瀬に大きくて黒い陰がある。
息をのんでじっと見つめた。
どうやら鯉らしい。
確かめたくて、少し歩み寄るとその大きな魚は離れて行った。
なんか、ココ居そう。
自分の乏しい知識と、少ない経験からしてもココは居るんじゃないかと、一人、異常なまでにテンションが上がっていた。
バッハ10gのキンクロオレンジを上流側投げ引いてくる。
何回かキャストを繰り返していると、さっき鯉が居たところに、また魚影が。
キャストを止め、音を立てずに首をゆっくりそっちの方へ向ける。
この型はマスだ。
サイズは50センチ前後。
実際に見た事は無いが、頭部先端に向かって尖っているのは、サクラじゃ無いのか?!
やっぱり居るんだ、と一人テンションは最高潮。
ソイツが離れると、また直ぐにキャストを始めた。
定かではないが20分ほどしたとき、バッハが突っかかった。
自分は既にその時には底がかりの感覚には慣れていた。
だから分かった。
何かの魚がかかった!
直ぐに巻き合わせして、ロッドを上げると、直ぐにラインが上流へ向かって出て行く。
ギー、ギーと忘れかけてた音が現実だと認識させる。
ロッドは弓なりのまま、ドラグが鳴り止むのを待つ。
一瞬、現状を冷静になって考える瞬間があった。
しっかりフックしたのか?ロッドのしなり具合は?ラインテンションは?ドラグ調整はある程度していたっけ?
など瞬時に考えながら、中腰でプレッシャーをキープしていた。そして、ニヤけていた。
さらに、これを釣って実家に持ち帰る姿も想像した。
今考えると、果たしてそれらを考える時間はどれくらいであったのか?よくもそんなに色んな事考えたなぁと思うのだが、実際、そうだった。
ラインは手前3~5メートル先で、一旦、落ち着いたかに見えた、が、さらに走った。
手元には、魚が上流を向いて頭を振りながら、ぐんぐん進んでいる様子が伝わってくる。
と、微妙に音に変化があった。実際その時にはその変化を聞き分けていないのだが、ギーではなく、ギリギリと。
そして、次の瞬間、手元でブチンッ!と音がした。
僕はしばらく中腰のまま魚の行く方を見ていた。
実際、魚は目にしていない。
想像していた。
その後の悔しさは言いようが無い。
正直、悔しさを噛み締める前に、次のスプーンを繋ぎ必死でキャストしていた。
何のアタリも無いまま、時間は18:00。
色んな整理の付かない頭のまま、ソコをあとにした。
あれは、サクラだったのか?
- 関連記事
-
テーマ:ルアーフィッシング - ジャンル:趣味・実用
- 2009/05/11(月) 20:11:07|
- Fishing - River
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0