今回で3年目となる故郷の友との釣り野営。
23Lのパックにジッパーが壊れそうな程、物を詰め込み、更には山へ上がる直前に
酒を買い込んだ。
いざ出発と、車から降りて装備を背負い込むと歩き出す前からよろめきそうになる。

暑さと重さで何度も小休止をとったが、僕が早々に音を上げて、予定の幕場よりもかなり下でとどまる事となった。

この至福のひと時のために、こいつらを大汗かいて運んで来たのだ。

流れに沿って涼風が駆け上がってくる。
木の香り、土の香り、水の香り。

ウェットスタイルで釣り上がる。
冷たい山の流れが体温を下げていくにつれ、釣り熱はヒートアップする。

小学生の頃、父親に買ってもらったヘラ竿のバット側を一本抜いた竿で毛針を撃っていく。

倒木を避け、岩を乗り越える度に現れる流れの変化を楽しむ。

流れを下る重み。
グラスの竿がしなやかにそれを受け止める。



風が谷を下り始めた。
幕場へと戻り、薪を集めて火をともす。

火の粉が谷の暗闇へと舞い上がり、ふとその先を見上げるとネオングリーンに煌めく点滅。
しばらく暗闇に目が慣れるのを待って、頭上に広がる漆黒の空間に目を見開くと、一面に飛び交う蛍であった。

ハンモックの下を吹き抜ける風で、何度か肌寒さに起こされながら一夜が明けた。

山の緑は今日も目に眩しくて美しい。

日本の山国の正しい夏の過ごし方。
今夏もありがとう。
- 関連記事
-
テーマ:アウトドア - ジャンル:趣味・実用
- 2014/08/10(日) 14:52:37|
- Fly fishing
-
| トラックバック:0
-
| コメント:2
やっぱ、長野は最高です。
今の住まいから直ぐ目の前に山が見えますが、やはり僕の思う山って違うんだよな〜と。
- 2014/08/11(月) 17:11:19 |
- URL |
- SKY #-
- [ 編集]