玄関先でウェーダーに履き替える。
僕の従来の釣り、からするとこの時点で大きな違和感があるのだが、
ウェーダー姿で向かう先は腐れ縁のDT200WR。
メットを被りゴーグルを装着すると一気にスイッチが入る。
この高揚感がたまらなく好きだ。
熱くなっていた頃の記憶が甦りつつある。
バイクとの接し方は以前とは違えども、その情熱は今でもさほど変わっていないようだ。
それに加え、今後はウェーダーで跨がり、ロッドを背負うのだから
僕のバイクの愉しみは更にその幅を広げる事になる。
以前にも記事にしたが、今の生活において、このスタイルが無理のないものと言える。
軽く腰を上げて、空いた時間にフラッと活動出来ることがライフワークの一つの形ではないだろうか。
さて相棒のDT200WRの調子は、と言うと、素人作業の数回のキャブレター洗浄で
機嫌を直し、最近ではキック一発で仕事をしてくれるようになった。
長年の放置による多くのフレームの錆や、プラパーツの塗装劣化で
見てくれは廃車と間違われるほどであるが、やはり手放しがたい唯一無二の相棒なのである。
履きっぱなしのエンデューロタイヤで、アスファルトのグリップにヒヤヒヤしながらも
目的の野池へと道をそれる。
訪れるコーナーの出口を目で捕らえ、進入スピードとバンク角の、自分の技量で
クリア出来る頃合いを計る。
轍の外縁にタイヤを預けてアクセルを開ける。
早く釣りをしたいという気持ちの反面、これが続くのも悪くはない。そんな気持ちだ。
調子が出てきた頃に、目的地にたどり着く。
停車位置から手前でエンジンを切り、スルリと惰性で静かに停車。
バイクから降り、5ピースのフェンウィクを繋ぎながら水面を見遣る。

雰囲気は申し分無し。
そっと入水し、まったりとした重い水を分けて進む。
生命感はあるが僕のバスバグに反応はない。

遠くでガボガボと何やら騒がしい。
あそこまでは届かない。
でかいバスバグを少しでも遠くまで届けられるようにと
結局は水面を荒らしながらキャスト練習に明け暮れた。
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テーマ:フライフィッシング - ジャンル:趣味・実用
- 2013/05/24(金) 21:41:32|
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カブラー斉藤という人がいます。
彼はカブにまたがり背中にカメの甲らのようにフロートチューブを背負ってポイントへ向かうそうです。
さて・・・(笑)
- 2013/05/25(土) 21:24:46 |
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