釣りがライフワークの一部として確立しつつある。
僕の言うライフワークとは、主に居住地域での活動である。
車をとばしての遠征の釣りもライフワークであるとも言えるが、
年間を通して、ある一つのフィールドを観察するには多大な金と時間と気力を要する。
それを貫き通す程の情熱を僕は持ち合わせていない。
自分の住む地域はどんな地形で、そこには何があるのだろう。
釣りとトレッキングをしていなければ、このような興味を抱く事も無かっただろうと思う。
この地に移り住む前にGoogleマップで上空から観察した。
そして今、少しずつ歩きながら実際にこの目で確かめている。
標高700メートル程の山塊は多くの谷を持ち、花崗岩を主体とした
広葉樹の多い、豊かな土壌を持った自然環境であるとの印象だ。
谷へは住宅地から直ぐにアクセス出来る。
もともと里山であったであろう現在の住宅地であるが、ゆっくり歩きながら観察すると
その一部を今でも見る事が出来る。
ハイキング道が整備されており、多くのハイカーが訪れる谷でもある。
2時間もあれば充分に谷を抜けられる程の規模で、ライフワークとしての活動をするには
最高の環境だ。
歩いて地形を把握し、次に釣り道具を持ち込んでのちょい釣りを楽しんだ。
温かな日射し、雨と強風を繰り返しながら、確実に春は近づいている。
いよいよ、本格的に谷を歩く事にした。
流れを遡行し谷を詰める。
オーバースペックではあるが、所有する唯一のチェストハイウェーダーで入渓。
水温5℃。ドライで探った後、ニンフに結び変える。
小場所もくまなくチェックしながら釣り上がり、こんな落ち込みは期待を裏切らない。

マーカーがチョンっと沈み、カワムツが顔を出した。

ビブラムソールのトレッキングブーツでは足下が心もとなかったが、フェルトソールがしっかりと
岩肌に食いつき、軽快に岩間を飛んで行く。

ここまで難所は無かったが、2段堰堤の出現で巻く。

リーダーキャストから解放され、存分にラインを出す。


下ばかり見ていたのではいけない。
見上げてガレを確認。
静かな谷に、時折遠くでカラカラと崩落の音も聞こえてくる。

次第に足も慣れて遡行速度も上がってきた頃、本日の本命現る。

手前から徐々にテンポ良く。
僕も谷の仲間に入れてもらおう。
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テーマ:フライフィッシング - ジャンル:趣味・実用
- 2013/03/14(木) 13:05:41|
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