予期せぬ事、不意に訪れるものほど心を動される。
カワサキの企画でZフェアが開催されていた。バイクを所有はしているものの、月に一度のエンジン始動では、もはやペーパーライダーと、デカデカとナンバープレートに刻まれなければならない程のご無沙汰である。
そんな僕が腕を組みながら分かったような顔して、ひとしきり歴代Zを堪能した後、会場の別の間に入っていきなり目に飛び込んで来たアート。
なんで関係の無い物がここにあるのだろうと訝りながらも、突然のサケアート出現に思わず釘付けとなった。

9枚程のガラス板から構成されており、5尾の鮭が作者の意図したレイヤーにエッチング処理でレイアウトされている。
素材の透明感、多層による色の深みと奥行き感があり、作品の解説にもあるとおり、
見る角度により各々の鮭の位置関係やシルエットが異なって現れる。
光が重要な作品であるはずだと思うが、展示には一般展示に使用されるような幾つかのトップライトのみの単調な光源で、もう少し工夫しなければこの作品が可哀想である。

作品名は鮭の群れ/School of Salmon。
神戸港に寄与された作品。
神戸港とシアトル港は姉妹港で、その25周年記念として1992年に送られたとある。
この会場、実は神戸海洋博物館であり、今回のZフェアはカワサキが博物館の一部をカワサキワールドとして使用しているのだった。船の模型や船舶関連の展示がやたらに多く、僕はてっきりカワサキだから造船関係の展示もしているんだと勝手に思い込んでいた。

気になるのが作者のスタン・プライス氏。
早速検索してみると、それらしき人物に行き着いた。
しかし、そのウェブサイトからはこの作品が出てこないため定かではない。
興味ある方はこちら→
Stan Priceガラス工芸作家として活動し、氏の工房(
Covenant Art Glass)ではガラスアートのクラスもあるみたいだ。
魚を題材にした作品が多く、中には魚とルアーが描かれている作品もあるので、釣り人でもあると思われる。
釣り人の僕としては、是非、我が家にも飾りたいなぁと思わされる作品が多数。

もう一度、この展示を見に行ってみたい。
やはり照明と背景の映り込みが気になってしょうがいない。
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- 2013/02/20(水) 12:00:02|
- Fishing stuff
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| コメント:6
素敵なガラスアートですね。
一時期フライフィッシャー誌にサケ・マスに関係するアートが連載されていたのですが、魚、特に淡水に住む魚はガラスの透明感が似合うな、と思います。
- 2013/02/22(金) 13:00:50 |
- URL |
- いわなたろう #-
- [ 編集]
地元なのにこんな展示物があったこと知らなかったです。灯台下暗し(笑)
今度観に行ってみます。
- 2013/02/22(金) 20:47:41 |
- URL |
- happycore #BR/hs8.I
- [ 編集]
淡水魚のアートと言えば、北海道の山の水族館は一度行ってみたいところです。
作品のモノが良くても、展示次第では素晴らしい作品になるんだなぁという好例ですね。
http://onneyu-aq.com/about
- 2013/02/27(水) 10:07:03 |
- URL |
- SKY #-
- [ 編集]
地元に住んでいらしても、なかなか見つけにくいだろうなぁ、と思いましたよ(笑)
行ってみる価値ありと思います。
しかし、展示の仕方が、、、
- 2013/02/27(水) 10:09:39 |
- URL |
- SKY #-
- [ 編集]