今まで使用してきたナイロン素材のパック類。
そのほとんどが、購入してから15年以上経過しているバックパックだ。

僕は特定の活動に入れ込んでいるほどのヘビーユーザーではない。
街での使用を主としながら、キャンプ、釣り、オフロードバイクなどの
たまの野外活動において、数あるパックをその都度選択して使用してきた。
近年の野外活動の機会が増えるにしたがい、パックの出番も増えてくる。
さて、いよいよ本格的に仕事をして頂こうと、細部を観察すると致命的な問題が、、、
以前の記事にも載せたのだが、防水加工として施されたナイロン生地裏の
ポリウレタンコーティンングの劣化が大問題なのだ。
僕のパック達が患っている症状は、本来透明のコーティングが黄ばみ、日焼け後の肌のように
ボロボロと剥がれ落ちる。縫い代処理してある角を中心に酷いベタつき。
こんなパックに物をいれると、全てがベタベタとボロボロにまみれてとんでもない事になる。
どうやらこのコーティングは使用未使用に関わらず、コーティングを施した段階から
劣化が始まり、店頭で売られている新品のパックであっても、コーティングに関しては
その通りでない。
保管状況によっては短い期間で激しく劣化することもあるという。
また、いくら高価なパックを選んだとしても、このコーティングの劣化具合に大差はないらしい。
使用頻度にもよるが、そんなに頻繁に買い替えるものではなく、現にコーティングの劣化を除けば
生地や縫製自体はしっかりしており、まだ十分に使用できる。
気に入って使い続けていくと、数々の傷や汚れがつき、その1つ1つが思い出として蘇る。
そうなって初めて自分の物となった感じがする。
そんな風に、これからも宜しくという時にお役御免では悲しすぎる。
この劣化具合は果たして僕の保管方法が悪かった為なのだろうか?
この劣化を早める原因は、紫外線と湿気だという。
僕は日常的に着る服を収納するクローゼットで保管し、雨に濡れたら、レインウェアと同じように、
拭く、十分に乾かす、をしてきたつもりだ。
所有するパックのメーカーに問い合わせたことがある。
大変気に入って、今後も長く使用したいのだけれど、コーティングのボロボロと粘つきは何とかならないのかと。
応えは、まず、商品の寿命と考えて頂きたい。
劣化したコーティングを手っ取り早く剥がす方法は特に無く、強いて言えば、
取り扱う際に守る事項の逆をすればいい、すなわち、紫外線や湿気の強い環境下にさらして
劣化を促進させるということだ。
もちろん、この応えをもらう前には、「自己責任でやるから」と言って前述のアドバイスを頂いた。
という訳で、コーティング劣化は商品の寿命である、というメーカーの考え方が判明した。
僕は薄々気付きながらも、何処かで新たな解決策を期待していたのだが、やはりそうか、と落胆し、
暇を見つけては、強粘着のガムテープでチマチマとコーティングを取り除いている。
いくらやっても、日を空けてから確認すると、その時には剥がれなかったヤツがパラパラと剥がれているのだ。
どうにもならんなぁ、と諦めた。
そしてもう二度とこの類いには手を出すまいと決めた。
防水効果を犠牲にしてでも、ポリウレタンコーティングはしなくていい。
同じモデルでコーティング無しバージョンとか選べれば良いのに、と考えるのは僕だけじゃ無いと思うのだが。
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- 2012/10/04(木) 09:00:59|
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うちにある ふるぅ~~~いテントが 同じ症状に陥っています・・・・
寿命なんですね・・・・
- 2012/10/04(木) 22:13:28 |
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