盆休みで香川へ。
西には縁の無かった僕が、カミさんと出逢ったことで年に数回ほど訪れる機会がある。
釣りを趣味とした僕にとって、釣り場のフィールドが広がったという訳だ。
これまでにも移動の際は必ず釣り道具を持参した。
飛行機を利用する時はチェックインカウンターで釣り竿を預け、専用の箱に入れてもらうのだが
これが面倒であった。
しかし今回はパックロッド。
機内持ち込みサイズ内に収まっているので、荷物預けをパスしてすんなりと搭乗する事ができた。
旅の道具に釣り竿が加わるだけで、こんなにも気分が高揚するのは釣り人ならではの特権だ。
国際線で、大きくバズーカの様なロッドケースを預けている姿を見ると、一瞬のうちに僕の意識も
未だ見ぬ楽園へと飛んでしまう。
旅のスタイルは目的によってそれぞれ、人それぞれであるが、僕は一目で旅の目的が判明する人達を
空港で見ているのが大好きだ。
翌朝5時に目覚め、皆の眠りを妨げないように静かに支度する。
もう既に定着しているのだが、現地では足が無いため、毎度義母の車を使わせてもらう。
再会する度に毎朝釣りへ出かける僕の事をどう思っているのだろうか。
なるべく迷惑をかけないようにと、僕なりに気遣いをしているつもりで、朝食まで、もしくは
朝食後までには帰ってくるようにしているのだが、帰宅した際には、どうだった?と聞いてくれるので、
釣れても釣れなくてもちょっとホッとするのである。
家から20分程のダム湖を目指す。
田舎の早朝のこと、走る車はほとんど無いが山道にさしかかると、脇から猛スピードで車が飛び出して来た。
ルーフにジョンボートをくくりつけた軽のワンボックスの後について、地域が変わっても同じなんだなぁと
ハンドルを握りながら一人ニヤニヤした。
到着したポイントは去年に初めて義兄と訪れ、僕は釣り場に落ちていたスピナーベイトで良い型のバスを
釣り上げた場所である。去年の記事は
ココから。
その際に、岸際には小さなバスとブルーギルが浮いていたのを覚えていた。
今回もバス狙いではあるが、持ち込んだのはフライタックルであり、ブルーギルも是非試してみたい。

水面を確認しながらタックルの支度をする。
今回使用するロッドはバス釣りの為に用意したフェンウィックのグラスロッド、FF856-5である。
このロッドにと用意したメダリスト1494に6番のWFを巻いて来た。
等間隔に立ち並ぶ木の合間でラインを出して行くが、ラインを出せば出す程、腕の動きが乱れ、
枝を釣ってしまうこともしばしば。
そんな事を繰り返しているうちに手前付近で、結んだエルクヘアカディスに小さな影が飛びついた。
即座にロッドを挙げ、左手でラインを手繰るとツツーッとラインは左右に走り、難なくブルーギルが寄った。

合わせが遅かったのだろう。フライが飲み込まれて外すのに手間取った。
以後、早めの合わせを意識して、終始ブルーギルにお相手してもらった。

それにしたって良く釣れるんだ、これが。
こんな小さなのから、中型まで。

本日の最大サイズはこれくらい。
こんな事にもなるだろうと、渓流で使用しているカンパネラ3番も東京を出る前に用意していたのだが、
荷物の多さに断念していたのだった。

沖で散発的にライズが起こるが、僕のキャスティングでは届かず。
対岸に入ったルアーマンが物珍しそうにこちらをチラ見しながら、2尾ほど魚を掛けていた。
この日の為に巻いて来たマラブーも深場のあるポイントまでキャスト出来ないのでは用無しだった。
浅瀬の根から顔を出した小型のバスに息を潜めてアプローチしたものの、すっかり無視されてしまった。
それにしてもだ。
まさか自分が遠く離れた四国の水にフライを浮かべ、ブルーギルを釣るなんて、
1年前では想像もしなかったことだ。
この盆休みで、僕が釣りを始めて5年目に入った。
地元の管釣りでルアーを始めてから、自然湖、渓流、そして今年フライフィッシングと出逢った。
それぞれに新たな発見や愉しみがあった。
フライフィッシングは今後、僕にどんな世界を見せてくれるだろうか。
楽しみでならない。
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テーマ:フライフィッシング - ジャンル:趣味・実用
- 2012/08/17(金) 12:10:27|
- Fly fishing
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オイカワをヤマベって呼ぶんですか。
以前、渓流用の#3ロッドでカワムツと遊んだんですが
ロッドパワーを持て余しちゃって。
#1くらいだともっと楽しめるのでしょうかね?
僕もギルにはハマりましたよ。
ただキャスティングがままならず、ラインが少しでも出せるよう
精進せねばなりません。
- 2012/08/20(月) 10:27:06 |
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