連日の猛暑にうだり、家族揃って夏バテ気味。
我が家では家中の窓を開け放てば、川通しに海からあがってくる
湿った風が常に吹き抜け、エアコンをつける事は年に数える程で、
これがこの家の大きな利点なのである。
しかし、ひとたびピタリと風が止めば、我が家にも熱帯夜が襲いかかり
ジメジメとした熱気で数回キッチンへ立ってはキンキンに冷えた麦茶を飲んで
2度寝、3度寝を試みる。
今年はこんな状態が数日続いた。
世間が盆休みのワクワクに沸き立つ少し前にそろそろ川で涼を得ようと、
事前調査もせず、車に乗り込んでナビで行き先を決めた。
八王子を過ぎて直ぐの相模湖東で下り、下道を20キロ程進む。
ナビには川沿いにいくつものテントマークが点在する。
到着したのは道志川。
どうやら、この川、結構谷深い。
川へ下りるには、キャンプ場の駐車場を利用するのが賢明な様だ。
駐車500円の看板を見つけ、受付のおばちゃんにその旨を告げる。
河原には家族連れや学生グループがテントを張り、BBQを楽しんでいる脇をひとり、
暑苦しいウェーダー姿の僕がいそいそと川へ入る。

ラインを出して遠くからアプローチを試みるも、水面は沈黙。
流速のある護岸際のえぐれているラインを流しても沈黙。

グラス越しに目を凝らしても、魚影が走る気配無し。

時折立ち止まっては、吹き出す汗を拭い、移り変わる景色を眺める。
こうも反応が無いと、流すポイントが大きく見当違いなのではと不安になる。

大淵が現れる。
底石も点在し、居るならココだろう。
ニンフに結び直すも、流れで底までは探れず。
フライを始めて以来、ルアーだったなら、と初めて思った瞬間であった。

と、この先の景色にフワリと宙を舞うフライラインが目に入る。
あれ、いつの間に。
暑さと反応の無さで集中力も切れ、子供達のお迎えの時間までを逆算して
ここでタイムアップ。3時間弱の道志川であった。
川通しに戻る。入り始めたフライマン達と挨拶しながら入渓点まで戻ったが、
何れの釣り人からも良い話はなかった。

駐車場から出る際に受付のおばちゃんに挨拶すると
ここ数日、どの釣り人からも釣れん釣れん、と浮かない顔で帰って行ったと言う。
また来てねぇ、と笑顔のおばちゃんの顔を最後に大急ぎで保育園へと向かった。
子供達を送って、釣りして、迎えに行く。
もし、主婦が、主夫でもいいが、釣り人なら
こんなに忙しない釣行を強いられるのか、、、
- 関連記事
-
テーマ:フライフィッシング - ジャンル:趣味・実用
- 2012/08/16(木) 12:10:13|
- Fly fishing
-
| トラックバック:0
-
| コメント:2
こんにちは
道志川という言葉に釣られてしまいました(笑)
十数年前ですが、相模湖東で降りたあたりに
青野ヶ原キャンプ場でよかったか記憶が定かでは
ありませんが・・・・というキャンプ場がありまして
そこに流れていたのが道志川だったという記憶が
あります。その当時FFはまだ始めていなかったのですが
最近、機会があればと思っています。
有名な川でしょうか?
- 2012/08/18(土) 16:35:53 |
- URL |
- はやさん #-
- [ 編集]
はやさん。
すみません、道志川に関して詳しくないのです。
どうやら、道志川でも神奈川と山梨にまたがっており
両国橋という場所から山梨の道志村方面の方が
漁協活動が活発で魚影が濃いとのことです。
いずれにしても、私の故郷以外の渓流釣りは
常にいきあたりばったりで、結果に恵まれない事ばかり
ですが、釣果をメインに考えなければワクワクする釣行だと
思ってます(笑)
いや、同じ状況でも、みなさんなら釣るんだろうなぁと思いますけど(笑)
- 2012/08/20(月) 10:19:32 |
- URL |
- SKY #LkZag.iM
- [ 編集]