3連休最終日のよく晴れた朝のこと。
国民の休日で海の日らしいが、海とは縁遠い幼少を過ごしてきたので
いまいちピンと来ず、僕にとっては山の日、でいいのだ。
深い緑の間から覗いた青空にモクモクと綿菓子を積み上げた様な入道雲。
目深にかぶった帽子のヒサシの下から見上げた景色。
いつ頃、何処での記憶なのかと思い起こすが、きっと、幼少の夏は
何処でもこの景色を見ていたに違いない。
僕は長野の夏が大好きで、未だにあの頃のワクワクとした気持ちを持ち続けているのだが、
父親としての僕は息子達に夏の主役を譲る時だ。
想像するだけで滅入ってしまう夏の東京へ戻る日の朝、息子達に夏の遊び方を
教えようと高速に乗る前に少し寄り道して、山へ向かった。
昨日まで降っていた雨の影響で増水気味の川を、僕とカミさんがそれぞれ
子供達をおんぶして対岸へ渡る。

子供達の背丈よりも遥かに高い薮を抜けると、目的の場所にたどり着く。
色んな生命がうごめく森の中。
子供達に枝を一本拾わせて、僕も長めのを持った。
木を一本ずつ眺めていく。

ほら、いた。
この幹にはメスが2匹。

隣の幹にはオスが2匹。
一匹下にはスズメバチ。
スズメバチの方は捕まえられないなぁと言ったら、スズメバチがカブトムシを護ってるんだね、と長男。

幹の高いところ、窪みに足をはみ出して隠れていたクワガタ2匹も発見し、大喜び。
ほんの小一時間。だけどとても濃い時間だった。
爪先がしびれるほどの冷たい水をまた渡った。
東京へ戻ると、自宅の飼育ケースにはすでにカブトムシ。
もう入れたの?と聞いたら、まだ虫かごの中。
留守中に蛹からかえったのだった。
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- 2012/07/19(木) 12:15:27|
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