いわなたろうさんにお招き頂き、山小屋で週末を過ごした。
前回のタイイング合宿と言う名目で、お父さん達の山奥での飲み会に参加させて頂いてからの
2度目の訪問だ。
少し前の釣行で、薪ストーブを入れるつもりだということを聞いていた。
そのストーブが最近になって運び込まれたらしく、いざ薪割りに。
爽やかな、気持ちの良い森である。
しっとりと、乾きすぎず、湿りすぎない空気を胸一杯に吸い込むと、フッと肩の力が抜けていく。
子供達は早速ハンモック上に陣取り、仲良く遊び始める。

ぐびりと一杯ビールをあおり、立ち枯れた木にチェーンソーを入れる。
この静かな森に、パンパンっと乾いたチェーンソーが唸り、オイルの匂いが立ちこめる。
根元へ水平に刃を入れてから45度くらい斜めに入れて受け口をつくる。
反対側へ回り受け口よりもやや高いところへ水平に刃を入れた。
倒れた木を等間隔に玉切りしていく。
昔に山のバイトでチェンソーを使ったことがあったが、これほどまでに疲れるかと思う程
腕がパンパンに張った。
手の間隔が戻るのを待ってから薪割り開始。
ゴールデンウィークに友人宅で使用した外国製の斧の柄はなだらかに湾曲していたが、
今回は日本製で、柄がストレート。
柄の形状により割り易さの違いがあるのかは不明だが、僕としてはこの日本製の方が
自分にあっていたように感じる。
直感的なことだと思うが、柄がストレートなことで真っ直ぐダイレクトに振り下ろせる
というイメージだった。
また、この直感という部分では刃の厚みや形状もある。
柄越しに見える刃長と厚みも、刃が薪をとらえる際に大切な要素なのではないだろうか。
いろんな斧を試してみたくなる。

薪をくべて火をおこし、晩飯に。
なんど経験しても野外で火をいじるのは楽しいものだ。
僕が東京で最近思っていることを聞いてもらいながら、チビリチビリと
熾きのチロチロと明滅する朱色を見つめた。

翌朝、屋根を叩き付ける雨の音で目覚める。
断続的に降り続き、時折激しくなる中、近場の渓へ車を走らせる。
薮漕ぎして川へ下りると、なんとも美しい渓相である。
ここまで見てきた限りでは良く整備された森と印象を受けた。

入れ替わりながら探っていくが反応が得られず、車でポイント移動する。

いわなたろう塾長がぽつりぽつりと岩魚を掛けていくなか、僕はライントラブルと格闘。
素人目に見てもココは出るだろうと丁寧にフライを流すが反応無く。
釣りづらい流れにも積極的にフライを流す必要があると判断し、手前の枝奥を狙ってもみる。
案の定、各所で木枝に引っ掛かりテンポが乱れる。
雨は絶え間なく降り続き、時折、川面が煙る。
しかし、塾長はしっかり掛けるの図。

1つとして手応えを得られなかったが、次への課題と初めての渓流を歩く楽しさを発見できた。

薪割りから始まり、焚き火に料理、近場での釣りと、僕が理想とする生活が
ぎっちりと詰め込まれた貴重な週末となった。
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- 2012/07/03(火) 18:10:01|
- Fly fishing
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お疲れ様でした。
あのチェーンソーはスパイクが付いていないので疲れる、と言うのもあるんです。
我が家には電動チェーンソーもあります、今度試してみます?(笑)
あまり気を使わなくて結構ですよ、また行きましょう。
それから奥様によろしくお伝えください。
- 2012/07/04(水) 22:24:26 |
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