今年の初めから少しずつアイディアを描き溜めてきた
トートバッグ。
初期段階で既に
帆布と綿ロープの組み合わせでいくことは決定していたのだが
ああでもない、こうでもないと、スケッチ帳の上で何度も格闘してたら、
釣りシーズンに入って、キャンプとも合わせて忙しくなってしまった。
なにやら今シーズンは持ち手にロープを使っているのが流行っているのか
通勤時に度々同じ素材構成のトートを見かけているうちに、もう自分の中で
ちょっとシラケてしまったということもある。
物を作る時って、イメージを湧かせている時が一番楽しい時間なのかもしれない。
情熱を維持させてそのままゴールまで持っていく為にも、思い立ったらすぐ実行が
僕の場合は必要で、分かってはいるのだが、なかなか。
やっと重い腰を上げて作業に入った。
スケッチに書き込んだ寸法どおりに、直接布に線を引いていく。
メインのボディを裁断して、2重底となるパーツも切り出し縫製。
ロープをバッグの口付近で固定する為のパーツサイズを試作で検討した。
実際に縫う線で仮留めして、ロープを通す。
試作はシーチングのため、本番は8号
帆布の2枚合わせと、その厚みの差が
かなり違うのだが、たとえキツくなったとしても、本体側にその分が逃げてくれる筈なので
良しとした。

力のかかる箇所をリベットで補強する。
本当は無駄な物なしの、布と糸だけと決めていたのだが、自分の縫製テクニックに
不安があり、また、リベットを打ってみたいとの思いからこうなった。
縫糸を避け、力の掛かる端に打っていく。

使用したリベットは銅製なので、何れ緑青がふく。

最初はどこまで打ち込めば良いのか分からなかったが、ハンマーがリベットを打つ音の変化で
しっかりと留まったことが分かるようになる。
全部で16個打ち付けた。

ロープを入れてみる。
きつ過ぎず、緩過ぎず、丁度いい具合になった。
ロープを留めるストラップは先述の通り、
帆布の2枚合わせ。
中表にして、一辺の長い部分の開口部を除き、ミシンを叩く。
そして、縫われていない開口部から裏返す。
小さなパーツと厚い生地であることから、意図した角が出なく、どのストラップも
均一とならなかった。
これは今後の課題である。

一通りロープを通して、おおよその完成形が分かる。
永いことにらめっこしてきたスケッチと制作途中では、ほぼイメージ通り、
いや、実際に自分の手が加わったところで、気持ちはそれ以上である。
平面的にみて、底マチをとるので縦横の比率は今後変わってくる。

さて、ここまでは一気に仕上げた。
後は、底にマチを作る際に出来るミミを、ビーントートの様に外に出すか、内に入れてしまうか。
手持ちの生地から内生地を選ばなければならないが、まだ決まらず。
内ポケットもつける予定であるが、内生地によってこれも変わってくる。
時間が経てば経つ程、余計な仕様を考えてしまう。
どうせなら、一度とことん余計なことを考えて出し切り、それらを1つずつ消化して
元に戻そうかとも考えるが、出し切るなんてことは不可能で
いつまでも考え続けてしまいそうで怖い。
この段階を楽しめるようになりたいのだが。
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- 2012/06/20(水) 14:41:58|
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