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出逢いの場にて/本栖湖キャンプ

森の新緑が目に眩しい。
寒い冬を耐えた草木が一斉に芽吹き、虫が地表に出て活動を始めて
動物達も盛んに餌を獲るようになる。
森全体に生命感を感じられるこの時期は、人間だって身体がうずく。
うまい空気を胸一杯吸って、大地で眠りたい。

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野営するのにも一番良いこの時期を逃してはならんと、本栖湖キャンプ場で一夜を明かした。
設営場所は最奥の林の中。
ここはキャンプ仲間との初めての出逢いの場所であり、このキャンプ場の一等地でもある。
一等地と言うのは僕の考えなのであるが、この日も多くのキャンパーがいたにも関わらず
この場所までは何故か来ないのである。

サイト周辺はほぼ松のみで構成されており、その適度な間隔がもたらす木漏れ日が素晴らしい場所である。
05192012_1.jpg

先着していたR君家との距離、位置関係を計り、レイアウトを考える。
野営の一番最初の楽しい作業だ。
嬉しいことに、設営しようとする近くに焚き火場の石が組んである。
カミさんの体調不良により、今回は僕と長男のみだから、極めてシンプルである。
雨の予報もないため、タープも無し。
小さなテントにタープ無しの地べた座り。キャンプを再開して以来、思い描いてきた理想が実現した。
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ソロ用にと手に入れたムーンライトテントⅡ型。
昨年の男キャンプ以来2度目の登場。
5歳の長男と寝るには必要十分。
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昨年のこのキャンプ場での出逢いから、次へ次へと繋がって仲間が出来る。
皆さんのお人柄が素晴らしいのはもちろんのこと、このつながりを取り持つ自然にも感謝せねばならない。
3家族全員集合。
火を前にすれば会話も弾む。いや、むしろ火があれば会話が無くても心通う。
と思ってるのは僕だけだろうか。
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前回同様、売店で薪を買う。
前回はしっかりとしたナラ材で、少ない量で焚き火を楽しめたことを思い出し、
今回もと、倉庫に行って見ると様子が違う。
木の知識に乏しい僕でも一見して分かり、訪ねるとやはり、杉だか松だかハッキリとは覚えてないけれど
そう言った類いの薪であった。
焚き火は最重要であるだけに、これは困ったなぁと、それでも他の物は無いかと訪ねてみる。
上の薪をどかして一番下にある塊を取り出してくれた。
今後の為にと木の名前を聞いたが、なだかかんだかと良く分からずじまいであったが
硬く締まった薪で気分があがる。

焚き付け用に薪を割る。
この割れづらさ。これは良かったと思う一方、少しでも割れてくれなくては困る。
手持ちの鉈で昨年に難儀したことの再現である。
R君の手斧と、入れ替わり立ち替わり、いい歳した男二人でたった一本割れずじまい。
辛うじて束に紛れ込んでいた杉材を割って焚き付けにした。

これは今後の課題である。
まず、薪割りの台となる切り株が周りにないこと。
そして硬い木を割ることの出来る斧を手に入れなければいけないだろうか。

普段、自分撮りをしないので、この環境に自分がどう居るのか見たことが無いが
R君が撮ってくれた一枚。
長男の濡れた靴下をひたすら焚き火で乾かすの画。
替えの靴と靴下を持ってこないダメな親父である。
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正面から見たムーンライトテントの三角が美しいことに気付いた一枚でもある。

しばし焚き火に没頭する。
直火の素晴らしさ。
小さなマット一枚敷いて、地べたに座っての焚き火は、普段、焚き火台を使用するそれとは別物と
思えるほどの充実感である。
キャンプを再開して道具を集めるにあたり、焚き火台の存在に戸惑った事を思い出す。
直火禁止のキャンプ場がかなり多い事からも分かるとおり、やたらめったらあちこちで火を焚いては
ならないという事だ。
今では常識?!な事も知らない程、僕はキャンプから遠ざかっていたのだと思わせられた。
しかし、一旦直火を体験してしまうと、焚き火台の味気ないこと。

直火禁止のような規制からは新たな物が生まれていく。
そこから似た様な商品がいくつも並ぶのだが、稀にキラリと光る、道具好きには手を出さずにいられない
ようなものに出くわすことがある。
所有する道具はなるべくシンプルな構造で自分でも修復が出来、かつ少ない方が良いと思っているのだが、
一方、必要か否かは別として様々な用途やデザインの道具を見るのも楽しみである。
そういった時には人に買わせて楽しむんだ、なんてことを笑いながら話したが、自分の欲を満たす最良の
方法であると思う。

ほらこの画。
単に湯を沸かすにもガスストーブ、焚き火台での火、直火とどれが好みだろうか?
このような1つ1つの作業の仕方で、野外活動は更に充実したものに変わっていくと実感した。
もちろんスタイルは人それぞれ。自分が満足すればいいのである。
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夕食には皆で集まって楽しいひととき。
皆には長男の面倒をみて頂き、ただただ感謝。

翌朝はお決まりの釣りへ。
各所でボイルするものの、ルアーへは無反応であった。
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撤収の合間にハンモックで一休み。
太陽の光は黄緑色の若葉を一層鮮やかに映し出す。
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今回も素晴らしい時を過ごすことができた。
皆さん、楽しい時間をありがとう。
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夫婦共に?!道具好きなR君家の新しいテント。PRIMUS BIFROST 4H。
真ん中を隔ててサイドに2室。
キャノピーは前後ともに出せる。
グレーに赤い張り綱のコンビは素敵だ。
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このように吊り下げ式となっている。
少人数では片側だけ取り外して、物置き場に。
全部外せばシェルターにもなるから、様々な用途に対応出来るあたりに
思わず我が家もと思ってしまうが、決してクリックしてはならぬと心に決めた。
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テーマ:アウトドア - ジャンル:趣味・実用

  1. 2012/05/22(火) 12:30:44|
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