僕がフライフィッシングを始めたのは今年2月の終わり。
正午で0℃という寒さの中、
いわなたろうさんに手ほどき頂きフライの世界へと
一歩を踏み出した。
それから一月後の3月下旬、同様にお付き合い頂きニンフを結んで臨んだ2度目。
里山にまだ色は無く、冷たい雨に迎えられてのスタートだった。
フライでの最初の1尾に想いを馳せる。
場所は地元のあの渓流、そして、フライフィッシングを1から教えて頂いている
いわなたろうさんと喜びを分かち合いたい。
GW帰省のタイミングで予定を合わせて頂き、3度目のその日が訪れた。
懐かしのテンホウで昼飯の後、同乗させて頂いたジムニーは軽快にコンパクトに山奥へと進む。
やはり日本の山はなんと言っても、ジムニーなのだ。
唸るターボ音と、リーフスプリングの突き上げる振動が気分を高揚させてゆく。
この車を所有する釣り人なら、一番高価な釣り道具と表現されるとおり、乗り込んだ時からが
釣りなのだと思わせる、日本が誇る車なのだと実感する。
当初の目的地よりも一歩手前で車を下りる。
森の匂いが心を穏やかにさせる。
木々は芽吹き、盛夏に向けての躍動を感じる。
いざ、開始。山の神様お願いだぁ~!

先攻させて頂き、フライを流す。
ドライフライでの釣り。
キャストした先のフライを目で捉えるのに苦労する。
かなりの頻度で見失い、どこを流れているのだろうと目を凝らすが
見当たらないまま、流されていったなんてこともしばしば。
途中から先を行って頂く。


僕がフライの着水点とその流れ方に夢中になっている間に、気づくとしゃがんでは写真を撮っている。
なんてことが4、5回あった。
そう、ちょうどこんな感じで毎回気づくんである。

しばらくすると、僕のフライへも反応が。
あっ、と言う間に魚が現れ、合わせを試みるも既に遅く。
もう心臓バクバク。
おっ!掛かった、と思えばスッポ抜け。
いや、しかしながら楽しい。
今度は流れが落ちようかという一歩手前でしっかりと針がかり。
やった!キタ!のった!
ロッドを高く上げ、カディスを咥えた岩魚が寄った。
3ヶ月、釣れる日を夢見て、そして現実となった瞬間だった。
さて、記念の撮影と、いわなたろうさんに場をこしらえてもらっている間に
岩魚は手の間からすり抜けて流れの中へ。
それでも、興奮は冷める事無く、念願の地元の渓でしっかりと握手を交わした。

きっといつまでも記憶に残る一日。
素晴らしい一日。
ありがとうございました。

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2012年5月3日 曇り 水温13℃
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テーマ:フライフィッシング - ジャンル:趣味・実用
- 2012/05/07(月) 23:14:02|
- Fly fishing
-
| トラックバック:1
-
| コメント:6
いいですねぇ~~~ 感動の1匹目ですね!
これで どんどんフライの世界にのめり込んでいきますね (笑)
- 2012/05/08(火) 05:20:22 |
- URL |
- チュン #-
- [ 編集]
写真を撮れなかったのは残念でしたがお見事な1匹でしたよ。
その1匹は一生心に残るはずです。
SKYさんはクールな感じかと思っていたのですが
やはり心臓が高鳴っていたのですネ。
- 2012/05/08(火) 12:57:07 |
- URL |
- いわなたろう #-
- [ 編集]
いやいや、バクバクものでしたよ。
うわぁー!だの、だぁー!だの
言葉にならない奇声を発しそうでしたが
大事な1尾に逃げられては困ると思い抑えました(笑)
あ、そう言えば僕の後ろでも悲鳴が聞こえてましたね(笑)
- 2012/05/08(火) 15:49:06 |
- URL |
- SKY #-
- [ 編集]
釣り上げたどんな大物よりも、初めて手にしたった一匹にはかなわない。
最初の一匹はそれくらい大事なのです。
次はとうとう釣る事が出来なかった一匹まで突き進んで下さい。
前回の荒川のキャンプ場の記事。
実はあの下流が僕の嘗ての大ヤマメのフィールドです。
キャンプ場まで釣りあがり、キャンプ場で退渓するのが僕のパターンでした。
- 2012/05/10(木) 18:19:54 |
- URL |
- Megaceryle #JalddpaA
- [ 編集]
ロッドに重みが乗った時の手の感覚、と同時に身体が一気にカッと熱くなった興奮、思い出すと蘇ってきます。
Megaceryleさんが嘗て釣ったフィールド、機会があれば挑戦してみようと思います。下は見ていないので分かりませんが、キャンプ場下付近は僕好みの景観でしたよ。
- 2012/05/11(金) 09:38:02 |
- URL |
- SKY #LkZag.iM
- [ 編集]
僕がフライフィッシングを始めたのは今年2月の終わり。正午で0℃という寒さの中、いわなたろうさんに手ほどき頂きフライの世界へと一歩を踏み出した。それから一月後の3月下旬、同様にお付き合い頂きニンフを結んで臨んだ2度目。里山にまだ色は無く、冷たい雨に迎えら?...
- 2012/05/08(火) 18:33:40 |
- まとめwoネタ速neo