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Sinn 156B 修理から戻る

修理に出してから約4ヶ月、遂に手元に戻ってきた。

この時計、カミさんとの婚約の際、お互いに時計を贈りあうことにし、
僕はロレックスのオイスターパーペチュアルを贈った。

あれから約8年が経過。
その間、僕の時計は割と早い段階で手巻きに違和感が生じ
次にクロノグラフの不具合から時間の遅れが。
1年前には時計としての機能を失っていた。

通常なら3~5年を目処にオーバーホールに出すものらしいが
その費用がなかなかの金額だった為、だましだまし使用していた結果
不動になってしまった。

この時計はレマニア5100という既に廃盤となっている機構を搭載しているため
それを純正部品を使用して直してくれる業者をさがした。
もちろん、実績と評判は最も重要だった。
ネットで検索していくと、クロノグラフ修理を専門にしている
クロノエージェントとという業者に辿り着き、そこで不具合状況など
数回のメールのやり取りの後、修理をお願いした。

分解してもらい、不具合状況を報告してもらう。
それは次の主な2点。

ムーブメントの油切れやパーツの摩耗により手巻きするとローターも
一緒に回ってしまう「連れ回り」という症状で巻き上げ不良。

進みが大きくリューズのねじ込みが浅い。

時計が戻ってくる前に、時計の内部の写真が送られてきた。
insideof156b.jpg

自分の時計内部を見る機会は無いから、これは嬉しかった。

久しぶりに時計を腕に巻く。
手首の重みが懐かしい。
これでまた、当分は快適に使用できる。
時計の年数は、僕ら夫婦の年数でもある。
ともに生きて行くのだ。
sinn156b.jpg

さて、今回の修理料金内訳。

オーバーホール代:38,000
内装パーツ(クロノグラフランナー、パッキン):10,000
リューズ、チューブ:5,500
メーカー交換技術料:4,000
消費税:2,875
合計:60,375

こりゃあ、早めのオーバーホール、そして毎月の積み立てが必要だな。

一方、カミさんのロレックスはというと
同じ使用年数で全く不具合が出ていない。
精密機器だから早めに店に出した方が良いのは言うまでもないが
それにしても、と思う。
個体の当たり外れもあるからなぁ。


日常使いの身につけるアイテムではこんな高額なものは後にも先にも無い。
これは世代に渡って使用するものととらえている。
以前、このブログで「我が家の世代をつなぐものは」という記事を書いた。
子供達が大人になって、これを引き継いで愛用してくれたら嬉しい。
ん、待てよ、子供は2人だから後一つ買わなくちゃ。

僕の時計不在中に活躍してくれた時計がある。
それは僕が生まれる前に既に他界していた祖父が使用していた懐中時計。
たしか学生の時に、父親にこれ頂戴と言って以来、僕の手元にある。
スーツを着る特別な時にだけ使っていた。
waltham.jpg
WALTHAMという聞き慣れないアメリカ製の手巻き式。
前回はいつ頃オーバーホールに出したのか不明だが、
ジッジッと巻けばすんなりと針が動き出すのだから驚いてしまう。
少なくとも15年は店に出していないはずだ。

2世代前の、実際に話をした事も無い祖父の愛用品を、こうして未だ壊れる事無く使用している。
どうせ持つなら良い物を、ってこう言う物の事を言うんだなぁ。
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テーマ:趣味と日記 - ジャンル:趣味・実用

  1. 2012/03/09(金) 18:03:02|
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