ここ数年何処へやったのか、ことあるごとに気になっていた本が
先日ひょっこり出て来た。
それはかつて僕がボーイスカウトに属していた頃、一番大切にしていた本。

当時はしっかりとロープワークを覚えていた、、、はずである。
記憶にしっかりと残っているのは、隊長をまえにいくつもの結びをしてなんとか技能賞をとったから。
さて、それが果たして難しかったのかと言うと定かではないが、きっと大した事ではなかったのだと思う。
だって、当時使用していた制服にかがりつけた技能賞のパッチを見てもらえば一目瞭然、、、

これで本当に全てなのか?と過去の自分に問いただしたい。
これでは、僕が以前、スカウトだったなんて恥ずかしくて言えないはずなのに
それを公言してきたのは、ただ単にその活動が懐かしくて大好きだったからに他ならない。
ボーイを抜けてからは全くその活動に接していないのであるが
たまに街中を歩いているスカウトを見ることがある。
その人数の少ないこと。
僕の時代はハットからベレー帽に移り変わった頃。
(ただ自分の団がそうだっただけで、ベレーはずっと昔から日本のスカウトにあったのかは
不明である。)
その時代でも、年を追うごとに入隊者が減少していたのだから、今の時代なら尚更か。
話は戻って、ロープワーク。
釣りを始めたり、キャンプを再開したりと、遊び場が自然の中だと
結びの技術が必要とされる事が多々ある。
でも僕の場合、先述したとおり、怠け者のスカウト。
この場面はあの結びだな、とは分かるのだが結べない。
早速ページをめくってみた。

ここには、基本24種の結びとその応用が載っている。
ページをめくっていく度に、ああ、あったあったと記憶は蘇るが、結びの手順をみても
はて、やったっけなぁ?
いくら当時必至に覚えても、それが実生活で必要のない結びであれば忘れてしまうのは当然だ。
しかし、そのなかでもロープの張りを調節するこの結び、張り綱結び。トートラインヒッチというのか。
テントを張る度に、確かコレを調節する結び方があったんだが、といつも思っていた結び。
テントの張り綱には大抵の場合、調整金具がついているから、基本コレをやる必要はないんだけれども、
タープの変形張りなど、ロープを増やした応用では必要になった場面もあった。

もやい結び。
スカウトなら誰しもマスターする結びだった。
ボート釣りに行き、昼休憩で船を留める際にどうやるのか思い出せなかった結び。
あれほどやったのに、これも出来ないとはホント何を学んできたのか、、、
言うまでなく、僕の結びは湖の波でボートが動き、ロープはギュウギュウだった。

丸太のしばりかた。
実家の庭で倒れそうになっている木を支える為に数本の丸太を使用したのだが
ここでも結びが出来ず。パッと見だけなんとか繕い、揺らしても変形しないようなので良しとした。
この結びも野外活動では使うんだよなぁ。

この結びはクラウンノットって呼ぶんだ。
知らなかった。
でも、良く覚えている。っていっても編み方じゃあ無い。

このクラウンノット、見た目が好きなんだ。
今度、この結びを使って何かを作ろう。
結ぶという行為になにか潔さを感じる。
ロッドをケースに入れて最後にキュッ、ブーツのレースを編み上げて最後にキュッ、
日常ではないけれど、御柱祭では股引、腹掛けを最後にキュッとやると
気持ちが引き締まった。
結びは日本の文化でもある。
実用的なものから、装飾的な美しい結びまで。水引だって結びだ。
さて、ボーイスカウトのスローガンは、そなえよつねに。
いざと言う時に明暗をわけるのは、ロープワークってことだってあるわけで
せっかく一度はマスターした、はずの技術なのだから、これを機に覚え直すことにしよう。
- 関連記事
-
テーマ:実用・役に立つ話 - ジャンル:趣味・実用
- 2012/03/01(木) 18:05:00|
- Outdoor
-
| トラックバック:0
-
| コメント:2
実は僕もカブスカウトから入団してシニアまでやっていましたよ(笑)
懐かしい本が出来てきましたね!当時の記憶が蘇ってきて涙が出そうです。
- 2012/03/02(金) 23:51:52 |
- URL |
- Megaceryle #JalddpaA
- [ 編集]
Megaceryleさん、スカウトだったんですか!
ボクもカブからでした。
なんだか懐かしいですね。
カブ時代に記憶にのこってるのはカブラリー。
ボーイ時代は、ボクは行きませんでしたが
世界ジャンボリーがソウルで開催された時代でした。
シニアまでやったらならどんな体験が出来たのだろうと
ちょっと悔やまれますが、ボクは怠け者ですので(笑)
- 2012/03/03(土) 12:52:26 |
- URL |
- SKY #-
- [ 編集]