高校時代から愛用しているLL.Beanのバックパック。
既に18年が経過している。

年数のわりに外観の状態は良好で、目立つ破れや汚れは無く
ショルダー部のプラパーツの接続部分も問題なく機能している。
しかしその一方、内部はコーティングが激しく劣化している。

フラップの裏や入れ口付近から劣化が始まり、気付く度に粘着テープで
ボロボロになったコーティングを取り除いて、だましだまし使ってきたのだが
更に劣化が進行すると、パックに物を入れる度にコーティング材が付着するようになった。



特に保存に関して気を使っていた訳ではないので、保存の仕方が悪かったと言われたら
それまでなのだけれど、18年も経てばそれなりの状態であるということだろうか。
コーティング劣化を除けば、まだまだ十分に現役で使用出来るだけにもどかしい。
このバックパックを使用して来たことで初めて、ナイロン製のバックパックのデメリットを実感した次第だ。
気に入った物を永く使い続けていくうえで、自分でメンテナンスできることはとても重要だと。
さて、このパックのコーティング材を除去出来れば、以前の様に使用出来るのだが。
まずは修理依頼として、この状況をLL.Beanジャパンのカスタマーサービスにメールした。
返答を要約すると、
コーティング(ウレタンコーティング)は、使用環境によるが、遅かれ早かれ
紫外線、湿気により自然分解し、べと付き、剥がれ、変色が起こる。
修理は不可能で、商品の寿命として理解して欲しい。
とのことだった。
確かに、18年の歳月は永い故、理解できるが、商品の寿命と言われてしまうと腑に落ちない。
そこで自己責任を前提にコーティング除去方法を聞いた返答は以下。
・剥離部分はガムテープにくっつけて出来るだけはがす
・劣化が進んでおらず、剥がしきれない部分を一度にすぐにきれいに剥がす方法はないので、
一般的に言われる、ウレタンの劣化を早める状況を作る。
水につける→日光に当てて乾燥させるを繰り返す(金属部分がさびないようによく乾かす)
ビニール袋などに入れて押入れの中などに保管→使わないで風通しが悪いところに放置すると劣化が早まる
以上のようなことを行い、劣化が進んだ部分を引き続きガムテープにくっつけて剥がす
・ウレタンコーティングを再度自分で行なうのは難しいので、表面に防水スプレーをかけて使用する。
これは、永い戦いになりそうだ。
ちなみに、LL.Bean USAではClassic Continental Rucksackの名で同じモデルが販売されている。
Classic?もはや、クラシックかぁ。
うちには、ウレタンコーティング劣化予備軍のグレゴリーのパックも控えている。
内部仕切り、ポケット無しのパックで大きな物が入るため重宝しており、先日準備した
災害袋として久々に登場させたが、ちらほらとコーティングの剥がれが出始めていたのを確認している。
重量という問題を除けばワックスドキャンバスが永く使い続けるうえで理想と思われる。
キャンバス生地の経年変化も生地厚があれば、劣化ではなく表情である。
材質のメリット、デメリットを良く理解したうえで物選びをしなくてはならない。
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- 2011/10/04(火) 12:50:14|
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18年・・・
ウィスキーだったら大変な金額となることでしょう。
かく言うボクも19年前、渋谷だったかのLLビーン直営店で購入したガムシューをいまだに愛用しています。
- 2011/10/04(火) 22:21:57 |
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- いわなたろう #-
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18年ものってやっぱりお高いのですか?
ウィスキーの味が良く分からないお子ちゃまです。
でも、フライとウィスキーってシックリ来ますね。
お酒は雰囲気が全てなんだ、と思ってるので
フライが先か、ウィスキーが先か、結局どちらが先攻しても
フライを始める動機付けにはなります(笑)
その際は、相談に乗ってくださいね。
これぐらいの年数で愛用出来ている物って僕の場合
ほとんどありません。
とにかく当時は手当り次第に雑誌などの情報で物を買ってましたから。
最近になってようやく自分に必要なものが見えて来た気がします。
- 2011/10/06(木) 09:14:04 |
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- SKY #-
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