金曜日の夜。
いつもの様に帰宅して、一週間お疲れさまの乾杯をカミさんとするはずが
ビールを切らしていた。いつも1本は常備しているはずの安いワインも無い。
たしかあと一本はあったはず、とキッチンの戸棚をあさり、黒いボトルを
視界から外して探し続けるがどうやら飲みきってしまったようだ。
無いと分かるとよけいに飲みたくなってくる。
カミさんと顔を見合わせ、開けちゃう?
さきほど見ない事にしていた黒いボトルを開けることにした。
数年前に、我が家にしては珍しくちょっと値が張るワインを2本買って
なにかの記念日に飲もうと買っていたうちの、残りの一本だった。
記念日ごとに、この黒いボトルに手を伸ばしたが、毎回もう少しとって置こうと
大事にしていた。
それがよりによって、なんの記念でもない日に。
少しの間ボトルを眺めて、この2年間の結婚記念日や誕生日などを思い出したものの
まぁ、いいか、といつものように、アルミシールの上からスクリューをねじ込み
コルクを抜いた後でアルミシールを取り除くという横着なやり方も変わる事無く。
お疲れさまと、いつものように乾杯した。
なんだか特別なワインを意識してか、少しの間、言葉少なく
香りと味を愉しんだ。
何気ない日常の一時こそ、ちょっとの贅沢を。
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- 2011/09/08(木) 18:11:36|
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