5/3 2日目にして最終日
今日は小鹿川へ出向くことにする。
この渓流は昨日訪れた三徳川と同じ三徳山の渓流である。
この上流には小鹿渓と呼ばれる美しい渓があり、こちらも名勝として有名である。
三徳山へ続く道を途中で右折し小鹿川へ。
本日も行き当たりばったりの釣行で、ポイント探しには難儀しそうだ。
三徳川とは違い小鹿川は比較的、谷に流れており、パッと見では容易に入渓できそうな
場所は限られている感じである。
川を上から眺めることができる橋に着く。
橋から下を覗くと、かなりの高さで、その下には深い淵がある。
なんとか下りられそうな場所は此処のみと思われる。

橋上流側

橋下流側

ロッドを口にくわえ、両手でツルにつかまりながら何とか下に到着。

かなりの深さがあるようだ。
制限された立ち位置とその流れから、思うようにルアーを深みに送ることができず、
大変な思いをして下りたのだけれど、その努力は報われず。
また、来た時以上の労力を使ってなんとか這い上がった。
ところで昨日から釣り人を一人も見かけない。
素人考えのポイント選びだから、通う玄人はそんな場所に立たないのかもしれないが
それにしても連休である。
ここから上流に走らせながら渓相を眺めていく。
途中、所々立ち止まって川へ降りてみたが、竿を出す事はなく更に上を目指すと
道幅が極端に狭くなり、いよいよ名勝地である小鹿渓へ辿り着いた様だ。
もう、此処しか無い。
僅かな路肩に車を停め、上から様子を探ると思わず息を飲むほどの美しさ。

急いで支度を済ませ、淵へと降りる。
まだ雪は残り、この辺りを通るとひんやりとした。

岩々には苔が蒸す。


結構な水量が流れ落ち、大きな淵を形成している。
果たしてここに魚は居るのか。

期待と不安の入り交じった思いで、深みを攻めるべく、5gのスプーンをつなぎ
落ち込みの奥へ着水させ、カウント10あたりから探っていく。
2投目、スプーンが流れ込みの水流に噛み、イレギュラーなアクションが手元に伝わる。
それを抜けた直後、ククンッ!
やった!キタ!居た!
すかさずアワセを入れロッドを立てながら寄せてくると
手前2メートル程まで来たところでバシャバシャと暴れフックアウト。
バラした事よりも魚が居た事が嬉しかった。
気持ちは一気に高まる。
ディープダイバーのミノーを先よりも奥へ放る。
数投目、若干の違和感を感じ、穂先を煽ると既に針にかかっていた様だ。
これまた、バラし。
アワセ方がまずいのだろうか。
それにしても、この短時間で反応は上々である。
場を荒らしてなければよいのだが。
もう少し早く探るべく、6gのシルバー/白ピンク青のスプーンに繋ぎ変えて
コースを少し変えて、しっかり沈める。
ロッドを水面ギリギリに下げたまま、早巻きするとヒット。
今度はロッドを立てずにそのまま巻きとり、なるべく魚を浮かせないようにした。
しっかりとフッキング出来ている様で、じっくり泳がせ無事にキャッチ。
可愛いサイズながら此処での一尾目に思わず頬が緩む。

体側の引っ掻き傷は、鳥によるものか。
ラインに絡んだ覚えは無いしなぁ。

この山女、ギンケしているだろうか。
パーマークはほとんど消えかかり、ウロコはご覧の通り、ぼろぼろと剥がれている。

これに気を良くして、サイズアップといきたいところだ。
奥、手前、右、左と少しずつコースを変えながら探っていくと、またもや嬉しい手応え。
先の要領で、ロッドを寝かせてしっかりフッキングさせると、力強い反応で
手前まで寄せ、落ち着いて魚を泳がせて今回も無事にネットイン。

期待通りのサイズアップだった。
朱点をまとっている。
僕にとって初めてのアマゴだった。

美しい魚体にしばし見入って、すっかり満足していた。
僕にしては上出来ではないか。

あとで聞いた話だが、うちのカミさんは此処で、岩の上から飛び込んで
泳いだ事があるという。
しかも25歳の時だと言うから驚いた。
なにやら、親父さんの知り合いの外国人を連れ行き、
その方は大きなお腹の妊婦さんで、躊躇いも無く一緒に泳いで楽しんだとの事。
時期は夏で、泳いでいる脇には、ウニョウニョとウミヘビが居たよって
笑っていってたけど、本気か?
僕はすかさず、ウミヘビは山には居ないし、
それは蛇だよって言ったら、顔色を変えたあたり、本気でそう思っていたらしい。
妊婦さんが無事で何よりだったねぇ。
ここから少し下ると、小さな淵が現れる。

もう、釣れてもいいし、釣れなくてもいい。
でも、やっぱり新しいポイントでは釣れてほしい。

それにしても最高の環境だなぁ。
さらに下って、岩裏を通すと、小さな山女が飛び出した。

来た道を戻り、先程の大淵を上がると一回り小さな淵が現れる。

大岩の上に膝を立て、キャストする。
ここで釣れない訳が無いと当然のように思って、自信満々、ゆったりとした気持ちで
探ると、ほらキタ。
今日一番の可愛いサイズのアマゴがヒット。

美しい渓谷で、綺麗な魚に出逢えた。
自然に感謝し、それを守る地元の方々にも感謝。
こうして、2011年のGW鳥取釣行は大満足に終了した。
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テーマ:ルアーフィッシング - ジャンル:趣味・実用
- 2011/05/07(土) 20:02:49|
- Fishing - River
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| コメント:2
こちらはアマゴなのですね、そしてスプーンでの釣り。
素晴らしい釣り場ですね。
僕も渓流へ行きたくなりました。
- 2011/05/07(土) 23:31:13 |
- URL |
- Megaceryle lugub #-
- [ 編集]
Megaceryle lugubさん、こんにちは。
そうですね、こちらはアマゴの方が釣れました。
同地区の渓流の違いを試した事が無かったので
こういった違いもあるのですね。
今回、更に渓流のポイント探しで考えさせられることがありました。
私には淵はポイントとして分かり易いのですが
瀬はどう見極めればいいのだろうと、瀬を前に躊躇し
結局はパスしました。
いつもながらの短時間釣行と、ある程度の通しで歩ける区間が
見つけられなかったので、瀬でやる機会もありませんでしたが、
瀬でやる知識、経験をつめば、もっと渓流が楽しくなるのだろうなぁと感じました。
それにしても、美しい釣リ場でした。
あんな環境の近くに住めたら幸せだなぁ。
- 2011/05/09(月) 16:58:33 |
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- SKY #-
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