AM4:00前、車中で待つ。
エンジンを止めると一気に静寂に包まれる。
時間的にはまだ真っ暗なはずだが、辺り一面に降り積もった雪が、
雲の切れ間に見え隠れする月に照らされ、ぼんやりと数メートル先を照らし出す。
一旦車から下りるとまだ小雪がぱらつくものの、無風であり降雪のためか
それほど寒さは感じない。
弱い月の光が湖面を僅かに照らし出し、ワンドの形状を浮かび上がらせる。
車にもどり、後部座席に座って電池式のランタンを灯し、辺りが白み始めるのを待つ。
車に積んであったテント用の銀マットを両窓に立て掛け目除けにして
やっと落ち着くことが出来た。
ところで、先週、友人はこの場所で良型をあげた。
気温も上がり始め、マス達は活性をあげたとのことであり、
それを期待して此処へ来てみれば、状況は一変して真冬に逆戻りである。
今回はタックルを2セット準備した。
TSSでは重めのスプーンで底付近を狙い、SSSで軽量スプーンとミノーで探るつもりだ。
いよいよウェーダーに着替え湖岸に下り立つ。
友人のアドバイスを思い出しながら、ひたすらキャストを繰り返す。
バックがとれず、一歩前進して脛まで立ち込んでの釣りとなる。
10分もしないうちに背中まで寒さが這い上がる。
日が出るにつれ、風が吹き始め気温が下がる。

遠くの岬に2人の釣り人を確認しながら、あちらで釣れている様子はないかと
チラチラと見ながら、魚信を待つ。
開始から4時間が経過。
足の感覚はとうの昔に無くなり、キャストしては後の岸に上がって
ごまかしごまかしやってきたが、遂に全身の震えに到達した。
用意した2つのタックルは既に、気分転換としての作業に変わり
何の反応も訪れないこの時間をやりきるには刺激が無さ過ぎる。
寒さとキャストで凝り固まった腕をギシギシとゆっくり動かして
腕時計を覗くと6時間が過ぎていた。
ポイント移動し新たな気持ちで再開しようと気持ちをふるい立たせる。
あと少しだけ。
風裏に入ると太陽が次第に身体を暖め、スムースにキャストも出来るようになる。
ミノーで引いてくると、脇から20センチ程のマスが寄ってきたがバイトには至らず。
反応はそれきりで、ため息の出る程度のルアーをロストし、去年から追い始めた
ランドロックには今回も出逢えなかった。
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テーマ:ルアーフィッシング - ジャンル:趣味・実用
- 2011/03/31(木) 18:07:13|
- Fishing - Lake
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| コメント:2
SKYさん こんばんは。
ダム湖の釣り、楽しそうですね。水温が低い頃は、パールピンクのスプーンで良く釣った記憶があります。一日何も当らず、その夕暮れにクライマックスを迎えるなんて事もありました。
次回を楽しみにしています。
- 2011/04/06(水) 23:08:16 |
- URL |
- Megaceryle lugub #JalddpaA
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Megaceryle lugubさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
湖は忍耐の釣りだなぁと、あらためて感じました。
とくに寒さとの戦いにおいて、モチベーションの維持はなかなか
大変なものです。
パールピンクのスプーンですね。
次回はそれもヒントに攻めてみたいと思います。
- 2011/04/10(日) 23:10:11 |
- URL |
- SKY #-
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