僕にとって、我が家にとって、初の年末年始の海外脱出組の一員となった。
僅か3時間半で、南国
グアムに降り立つ。
過去に2年間、この時期を海外で過ごしたことはあるが、
それは日常生活の延長上のことであり、日本からこの時期の為に
特別に海外で過ごすのとは、やはり気分が違う。
空港ではどの顔にもバカンス気分が見て取れる。
出国ロビーを埋め尽くす人たちは、つかの間の休息を満喫しようと
思い思いの目的地へと旅立ち、時期を同じくして一斉に戻ってくる。
そして僕らも同じように。
海外で釣りがしてみたい。
これが、旅行を決めた時、一番に思いついた事だった。
NETで検索すると、すぐにトローリングのページに目が停まる。
写真には尻尾を上にしてつり下げられた巨大な魚の横で
真っ黒に日焼けした、満面の笑みの人たちが写っていた。
これはTV番組でよく見るアレだな。
さらに調べてみると、料金も高く、幼児は乗船出来ないようだ。
他にはジグを使ったオフショアの釣りで、GTやシイラが狙えるとある。
もう一つはファミリー向けの
底釣り/シュノーケリングツアー。
僕一人のわがままは許されない。
当然の事ながら、
底釣りに決定した。
ホテルまでツアーのバスがピックアップにやってくる。
どうやら、僕らファミリーは最初の乗客なようだ。
でっかい運転手の男が長男を軽々と抱え上げ、車内へと運んでくれる。
その後、5つほどのホテルへ立ち寄り、バスは多くのファミリーで満席近くになった。
一時間程でワーフへ着くと、多くのヨット、クルーザーがエメラルドグリーンの海に浮かんでいる。

豪華なクルーザーを横目に進んで行くと、桟橋突き当たりに双胴船がエンジンをかけて停泊していた。
3人のクルーの出迎えで船に乗り込む。
特に挨拶、説明も無いままレッツゴー!と船は綺麗な水を滑りワーフから沖へ出る。
エメラルドグリーン色の浅瀬と、深場のインクを垂らした様な濃いブルーの境界はハッキリと分かる。

車中から眺めた少し沖での真っ白な波のラインは、こうして沖に出てみると
かなりのうねりで、船は大きく揺れ、船尾に座っていた我が家は既にびしょ濡れ。
ジリジリと照りつける太陽に、波の飛沫が心地よい。だろっ?!っと息子二人を見ると
両人共にしかめッ面で、声も発しない、、、
船は停まり、キャプテンが
底釣りの説明に入る。
エサはゲソ。これを針にこうやって差して、ポチャンと沈めて、ラインの放出が止まったら
ベールを返して4回巻きます。そしてラインに人差し指を掛けて、竿を上下にしゃくります。
さあ、皆さんどうぞ!
と、各ファミリーは一斉に準備にかかり、ポチャン、ポチャンと投げ入れる。
竿をしゃくって、穂先に注意して。
周りを見回せばどの竿もゆっくり上下に揺れ、船も上下に揺れて、、、視界がなんだか、、、
うっ、酔いそうだ。
反対のデッキで子供の歓声があがり、キャプテンが叫ぶ。
「ソーコヅリー オカアサーン! ナンバーワーン!」
キャプテンの微妙なテンション。
何処かのファミリーのお母さんが何かを釣り上げたらしいが
船室の向こうで確認する事が出来ず、僕はひたすら釣れろ釣れろ、と
景色の清々しさとは裏腹に、灰色の黙々とした邪念で魚信を待つ。
キャップがクルーに叫ぶ。
「10ミニッツ!」
程なくして「7ミニッツ!」
え?それって後何分ってことなの?
「シュノーケリングしたい人は急いで入ってくださーい。」
どうやら、シュノーケリング出来るエリアはここだけらしく
これを逃すと
底釣りのみ。
竿をカミサンに手渡し、急いでライフジャケットを着て、海にダイブ。
下で長男を受け取り、船尾付近をプカプカと浮かぶ。
「3ミニッツ!」
全くせわしない。
カウントダウンを叫ばれるとなんだか軍隊に入ったようで
気持ちが焦ってくる。
急いでデッキに上がり、釣りは竿をあげ次のポイントへと移動する。

魚信無いのでカミサンに交替。
この手すりの高さでは、まだ長男は無理だった。

本日一番の型が、同船者に。
これをその場でクルーが刺身にしてくれた。

その後、数カ所のポイントを巡っているとイルカに遭遇。
3頭揃って背を出しては潜り、船はその周りをグルグルと回ると
姿を見せなくなった。
2011年の初ボウズは
グアムから。
--------------------------------------------------------------
多分ローカルの住むアパート。
このアパートの裏は、ほとんど観光客の居ない静かなビーチだった。

その裏のビーチ。
もうすぐ日没。
こうしてゆっくりと一日が終わっていく。

白バイはハーレー。
ハーレーショップも一件あった。
- 関連記事
-
テーマ:ルアーフィッシング - ジャンル:趣味・実用
- 2011/01/12(水) 23:04:04|
- Fishing - Sea
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0