竿を購入すると大抵の場合、袋が付属していると思うが、
僕の所有する数本の竿にもそれぞれある。
それらは全て布で、綿素材やナイロン素材だったりするが
収納方法で大別するとフラップをベルクロで留める仕様と
紐で縛る仕様の2通りである。
一番最初に購入した竿の袋は、綿素材で紐で縛るタイプだった。
次に購入したものは綿素材よりも少し厚くごわごわしたナイロンだけれど
これも同様に紐で縛る。
それ以降に購入したものはナイロンのフラップをベルクロで留めるもの。
紐仕様が僕にとっての始まりだったこともあって、ベルクロ留めは目新しく、
最初のうちは、新しい仕様であること、の若干のワクワク感もあった。
それぞれの竿を使い分けていくうちに、ベルクロ仕様に物足りなさを感じる様になった。
これが何故なのか最初は分からなかった。
ただフラップをベルクロでピタッと留めるだけの、作業の容易さから、だけでは無い様な気がした。
釣行前夜、寝る前に竿を一通り確認して袋に仕舞う。明日の釣行にワクワクしながら、残された
僅かな就寝時間に焦りを感じながら。
釣行後に竿を一通り確認して袋に仕舞う。今日の、竿を通して伝わってきた感触を思い出しながら、
何の魚信も得られなかった虚脱感に、次への闘志を秘めながら。
何れの時も、竿に縫付けてある紐をゆっくりとグルリ一周させ、竿先を締め付けすぎないよう、
注意しながら、若干の余裕を持たせて蝶結びでキュッとやる。
結んで始まり、結んで終わる。
結ぶという行為は、もしかしたら人によっては面倒くさいことかもしれないけれど、
仕舞うという単なる作業だけではない、大切な何かを僕に与えてくれる。
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テーマ:趣味と日記 - ジャンル:趣味・実用
- 2010/11/17(水) 23:40:51|
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