インターを下りて
本栖湖へと向かう途中の気温計は3℃を表示していた。
空は薄らと明るくなり始めると見るみるうちに日は昇り
周りの景色が鮮明になっていくのを、前を走る車があまりにも遅くてイライラしながら眺めていた。
友人との待ち合わせのポイントに駐車し、車外へ出るとひんやりと冷たい朝の新鮮な空気が心地よく
ジャケットを羽織ってタックルの準備に取りかかる。
するとガヤガヤと大勢の声が近づいてきて、今日はやけに
釣り人が多いんだなぁと
ラインを結んでいると、中国人の観光客で、おはようございますと挨拶し、その後
会話を試みたがいまいち言葉が互いに分からず、そのまま僕は足早に釣場へと向かった。

久しぶりの
本栖湖釣行であることと、今回は2年間一緒に
釣りをしてきた友人と新たな仲間A氏が加わり
いつもと違った気持ちで
釣りに挑んだ。
後で彼と話をしてみると、かなりの
釣りキチであることが判明した。
その入れ込み様に驚かされつつも、彼の経験から学ぶことは僕の
釣りのヒントになるはずだ。

数時間で場所を移動し、各々のポイントで再開する。
少ししてA氏にヒット。
離れた位置からそのやり取りを眺め、僕にとってなかなか釣果が出せない
本栖湖でも
やはり釣る人は釣るのだなぁ、と感心してしまった。
この後、大きくポイント移動する。
魚信の無さに折れかかった心を一転、集中して再開する。
少しずつ移動しながら探って行く。
風が定期的に吹き始め、湖面がさざ波立つ。
ミノーに変えてカウントをとり、ゆっくりと思い描くラインをトレースし、右や左に調整しながら
十数投目、手前の急深からの駆け上がり付近でミノーがとられた。
反射的に合わせたが、根がかりかも知れないという思いが大半で少しの間躊躇した。
するとロッドティップの振動が確認出来たのち、水面下で銀色がキラリとひらめいた。
先の釣行以来、フッキングに不安を抱えている。
考える間もなく、いつもの調子でロッドでプレッシャーをかけたまま巻いてくる。
5メートル程先で魚体は水面に現れた。
ここまででファイト時間はそれほどかかっておらず、ドラグもほとんど鳴らない。
このまま取り込みまでと考えたが、岸少し先で魚の抵抗があったため、ラインテンションを緩めない様に
注意しながら、ロッドティップを下げてみた。
すると魚は沖へ、深場へとグイグイ走りドラグがジリジリとなる。
ラインが放出されていくのを、ドラグ音と手元の感触で満喫する。
その一方で、バラさずにランディングまで持ち込めるのかという不安が頭をよぎる。
ライン放出の勢いが弱まり巻きにかかると、まだ沖を向いていた魚の動きが遮られたことによる衝撃が
手元に伝わった。
巻いて距離を縮めていく。
バレるな、バレるな!
あと2~3メートルで頭を振られた。
嫌な予感は的中した。
ルアーを回収する時のその悔しさは上手く言い表せない。
このヒット以降、魚信を得ること無く
本栖湖をあとにした。
たった一度のチャンスをものに出来るか出来ないか。
広大な自然湖での数少ないチャンスをものにするために
魚とのやり取りの経験を積まなければと、後日、家族に無理を言って
管
釣りに出かけるのだが、、、
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テーマ:ルアーフィッシング - ジャンル:趣味・実用
- 2010/11/10(水) 12:33:46|
- Fishing - Lake
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| コメント:2
お久しぶりです。
本栖湖、残念でしたね・・・もう少しでキャッチ出来たのに
今年は11月は去年と比べて魚の居付きが変わっているようです。
最近は川尻側の山側での釣果が良いようで68もミノー上がったりしてます。但しフライマンの方が入っていることが多いですが
姫も終わりこれから大型が湖産アユのの動きに合わせて沖から刺して来る事でしょうから次回はキャッチしてください。
私も人の事言えませんが・・・この所撃沈ばかりなので頑張ります。(笑)
- 2010/11/24(水) 08:39:58 |
- URL |
- hiraipapa #-
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このコメント読む直前に、hiraipapaさんの記事へコメントしてました。
どうも、本栖湖情報が気になってしまって。
最近に大型があがったんですね。
来月中にはリベンジかけたいと思います。
- 2010/11/26(金) 09:30:56 |
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- SKY #-
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