友人から以前聞いた、うろ覚えな情報を頼りに
釣りに出かけた。
それは確か、誰々さんが50アップの岩魚を釣った場所が何処そこにある
といった内容だった。
出所はハッキリしているので、嘘の情報では無いことは確かだが
何処そこをうろ覚えのくせに、何故か確信めいた気持ちで車を走らせた。
ここは標高、約1,500メートルの渓谷。
観光名所でもあり、いくつかの滝が存在する。
近くの宿客と思われる人達や、たいそうなカメラをぶらさげた人達が目立った。
車を降りるとザーザーと水の流れる音と、野鳥の声が山に響き渡る。
以前オフロードバイクで訪れたことがあるが、
釣り目的は今回が初めて。
タックルをセットし、水辺まで降りる。
ここは
渓流?
源流といった方が適当だろうか。
流れは岩にぶつかり、砕け、落ちて行く。
その飛び散った水の粒子が太陽光に反射してキラキラと輝く。
良くキャンプをしていた頃の気分が蘇ってくる。
思いっきり深呼吸して、深い緑と清流の匂いを満喫した。

さて魚が居そうな場所はと、乏しい知識で落ち込みを探して行く。
勾配が急なため全体的に流れはかなり激しい。
それでもと、自分の思うポイントを探って行く。
上の道から下を眺めるハイカー達が、聞いてくる。
「何が釣れるんですか?」
「何が釣れるかなーと思ってやってます」
このやり取りを何度しただろう。
次第に、自分の願望も含め
「何か釣れてほしいなーと思ってやってます」
に変わっていく。
少し行くと滝が現れる。
どうもここは見当違いではないかと思い始める。

岩肌を流れ落ちる清流。

一旦流れは緩やかになり、狙ったポイントの一つがココ。
白泡を横切るようにトレースしてみた。

実はココ、温泉が流れ込んでいる。
そのため岩はこんな茶褐色。
こんなところに魚は住めない?

結構上から続く天然の滑り台。

一旦上へ上がって、上から眺めながら歩く。
このあたりでは一番大きいプールを発見した。
写真左奥の対岸から試みたかったのだが、渡ることが出来ず、岩の上から
ルアーを放ってみる。

結局はなんの反応もなかった。
果たして魚が生息出来る環境であったのかどうか。
しかし何より、深い山の中で一人、一つ一つ場所を発見しながら
居るかもしれないと期待を込めて
ルアーを投げた
この日の小さな冒険は、自分が求める
釣りの新たな発見であり
とても満たされた気持ちであった。
- 関連記事
-
テーマ:ルアーフィッシング - ジャンル:趣味・実用
- 2010/07/13(火) 19:04:05|
- Fishing - River
-
| トラックバック:0
-
| コメント:2
ここはY峡?
湖をはさんだ北側の川の滝つぼで・・・という話は聞きますが
もし僕が思っている川でしたら魚は住めない、という話です。
そんなことより空の青!木の緑!川床の赤!
気持ち良さそう、雨止まないかなぁ・・・
- 2010/07/14(水) 08:58:45 |
- URL |
- いわなたろう #-
- [ 編集]