5月8日 土曜日 午前
実家の地区担当、春一を曵きに。
「山出しの時みたいに、早起きする必要無いでね。見計らって行きゃいいわ」
曳行開始8時、ミニ木落し11時、建御柱14時。
ネットで調べ、9時半頃に合流して子供に曵かせればいいかと、
実際には準備に手間取り、一家揃ってタクシーに乗り込んだのが10時過ぎ。
我が家一同、小綱を襷に掛けて早足早足、、、は僕だけ。
ふと後を振り返ると、かなり後方にのんびりと歩いている。
ここまで来て急ぐ事も無いかと、上の子の寄り道につき合いながら
ゆっくりゆっくりと。
おい息子よ、小綱はどこやった?

前回の山出しに引き続き、素晴らしい快晴だ。
道行く人達も様々。
小さな女の子の衣装も可愛いらしい。

法被も様々。
黒のメッシュのハットを後でツバを返して、白いプリーツの入ったパンツに
綺麗な水色基調の法被をあわせた方。こういう着方も粋である。

人ごみが遠目に見え、その先には綱ビッシリの曵き子。
途中で入れてもらうも、直ぐに道幅の狭い危険な箇所に入り、
女、子供は出るように言われ一旦離脱。
そして長男と僕だけ再挑戦。
岡谷は緑の小綱。

よいさっ、よいさっ!と数メートルで飽きたらしい。
しょうがないから一人で散策開始。
一面、岡谷色である。
それにしても何とかならんか、この法被。
諏訪はカッコイイよなぁ。

先頭方面まで歩いて行くと綱の先は既にミニ木落し坂の下。
秋宮には無い箇所である。

ここから戻りながら、途中、小学校以来の友人を発見したり。
木遣り衆の御幣をまじまじ観察したり。

年配の方から若い子までの木遣り保存会。
こうして木遣りは次の世代へと引き継がれていく。
そして、木遣りの開始。
一発目に鳴くのは、あれ?!どっかで見た顔。
親友の母ちゃんだ! カッコいいなぁ。

次は若いお姉ちゃん。
木遣りも人それぞれ。声の高さや抑揚の付け方が違うから、色んな木遣りを聞いていると
自分ごのみの鳴き方が発見できたりする。
後から聞いた話では、岡谷などの木遣り保存会は祭りの1年前くらいから練習を始めるらしいが
下諏訪は定期的な練習があるらしいので、やはり上手いのは下諏訪なのだろうか。
そうこうしているうちに、黄色いシャツの元綱がやってくる。

小道は緩やかにカーブしており、綱をコントロールしながら
柱の先頭が見えてきた。


柱先頭にも、代わる代わる木遣り衆が乗る。
梃子衆の友人を見送ると、青の追掛けが後から追って行く。

柱を護る男達の後姿。
普段同じ地域に住みながら、仕事も違えば地区も違う。
こんな祭りが無かったら知り合う事も無かったかもしれない。
そして準備期間から祭り終了まで永きに渡り、顔を合わせる。
僕がもしあの中に入っていたら、どんな感じになっていただろうかと
その後ろ姿を見送りながら、ふと思った。
下の子はまだ小さいため、我が家はここで
一旦家へ引き揚げる事にした。
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テーマ:信州 - ジャンル:地域情報
- 2010/05/10(月) 12:30:30|
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