標高700メートルほどに位置する流れ。
下界とは5度違えど、照りつける日射しはここまでの
ハイクで十分にシャツを湿らすほどの気温である。

前回に訪れたのは4月半ば。
気温0度に加えて冷たい雨が降りしきった。
車に乗り込んでヒーターを全開にしたが、体温を取り戻すのに時間を要したことを思い出す。
あれから2ヶ月、山の緑は濃さを増し流れる水の音も爽やかに映る。

比較的に落差の緩いこの流れには遡行を妨げる人工物は見当たらない。
美しい景観である。

緩やかに流れるフライを目で追い、小さく水面が弾けた。
今シーズン初となるアマゴであった。
頭上を覆う緑がつややかな魚体に映えて一層、美しさを増す。

歩を進めてゆくと反応が無くなった。
脱渓点ではルアーマン一人を確認していたが、距離、時間的にも十分な余裕がありそうだ。
これまでに小振りながらも、フライを見に来ていた魚影がさっぱりである。
岩に座り小休止。

再び歩き出し、遠くでライズを発見。
その正体と思われる影は婚姻色のカワムツであった。
今シーズンから多くのカワムツを見てきたが、今までのサイズとは
一回りほど大きな魚体に、一見してそれと気づかなかった。

前回に同じ場所で写真を撮った。
今回は目線が高いのだが、流れの先のV字が好きだ。
水面付近から撮影すると、そのVが更に際立つ。

様々な生命力の中に身を置くと、それに呼応するように
自らの生命力も高まるのだと感じる。
肉体は傷つき易くて、脆いのかもしれない。
しかし、身体中の細胞が反応し、生きる活力がみなぎる。
そんな環境と時間を大事にしなければならない。
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- 2013/06/30(日) 08:55:10|
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久々に訪れた野池。
ひと月の間に、野池はびっしりと水草に覆われバスバグの泳ぐスペースが無い程である。

水草を引きちぎりながらポッパーをリトリーブしていく。
あまりの水草に閉口しながらも、ハングオーバーにポッパーが吸い込まれるとチェイス。
静かな野池にウシガエルの声が響く。
先のポイントへ再び投げ入れるとまたチェイス。
いや、どうも様子がおかしい。
果敢にチェイスを繰り返す相手は水面から目を出したウシガエルであった。
変に期待させやがって、ひと時の興奮を返せともおもったが、彼もこの野池の住人。
我ら釣り人が彼らの住処にお邪魔させていただいているのだ。
目の縁でスーッと動く黒い影。
黒いシマヘビが静かに横を通り過ぎて行く。
あらゆる生命が活動を活発にする季節。
生命感あふれる野池で一人、フツフツと脳みそを沸騰させながら水草と悪戦苦闘した。
アメリア在住のフライフィッシャーから頂いたフライ/スーパーマンで
野池の住人に遊んで頂いた。
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- 2013/06/23(日) 23:28:14|
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