カミさん不在のなか、両親を巻き込んでの休日の釣り。
カミさんが東京を離れている間、ヘルプで来てもらっている母親に
弁当を作ってもらい、ピクニックがてら釣りに出かけた。
訪れたのは3度目となる忍野の管理釣り場。
ここは良い穴場を見つけたと思っていた釣り場であるが
到着して見ると駐車場はほぼ満車であり、これは一体どういうことなのかと
一瞬この場を選んだことを後悔したが、どうやら客は全て釣り場横に
立ち並ぶコテージの宿泊客のようだった。

今回もあくまでメインは子供に釣りをさせる事で、前回は練り餌が
水中で保てず、直ぐにばらけてしまったため、イクラで挑む。
長男の脇にしゃがんで一緒に浮きを見つめるが、ピクリともこない。
少しずつタナを調整すると、ぴょこんと蛍光オレンジの丸い浮きが水面で
踊るが、合わせられず。そんなことを繰り返していると、飽きたらしく
虫獲りに夢中になってしまった。
では次男と、このイクラをお魚が食べにくるんだよと、何度かの
同じ会話を繰り返して解ってもらった後に竿を持たせる。

この歳でじっと待つのは無理がある。
直ぐに竿の先を水面に叩き付けて自分の遊びを始めた。
もうそれで良い。釣り竿を持ってくれているだけでいいのだ。
そうやって少しずつ慣れていってくれたらいい。
長男を見遣ると、草むらにしゃがみ込んでトンボ獲りに苦戦中。
ならば、僕は存分に釣りをする事にしよう。
前回のラストに結んだドライフライでの魚の出方に衝撃をうけたので、
先週末に巻き貯めたエルクヘアカディスを結ぶ。
また今回は、最近入手したフェンウィックのグラスロッドを試す目的もあった。
ロッド調子の違いに戸惑いながらもフライがふわりと着水すると水面が弾けた。
長く引き出されて浮かんでいるフライラインがピシッと音をあげ、飛沫があがる。
ロッドはバットからティップまで全体的によく曲がり、ピンと一直線に張りつめたライン
の先が走る。
柔軟に追従する、しなやかなロッドのしなり具合が掌に伝わった。
魚がかかったぞ、と長男を呼び寄せる。

本日、最初の一尾は前回同様にイワナであった。

その後、次々と魚が出ては僕の巻いたフライを咥えてくれた。
今回はニジマスも混じり、よく引いた。
細い糸一本から伝わる生命感を感じ取ってもらおうとロッドを持たせた。

ちょっと試しにやってみると、父親もフライに挑戦。

僕が幼少の頃、父親と何処でどんな釣りをしたのだろう。
ハッキリとした記憶はないが、子供達に持たせたのべ竿は確かに
僕が使っていたもので、竿袋には、ひらがなで僕の名前が書かれている。
日はジリジリと照りつけ、Tシャツになった腕が赤く火照っている。
よく刈り込まれた釣り場の草地にシートを敷いて昼にした。
青空の下、母親の作った握り飯を食べるのはいつ以来だろうか。
さざ波のたった水面を眺めながら、小学校の運動会で家族揃って
食べた弁当の時間を思い出していた。
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- 2012/07/31(火) 18:10:21|
- Fly fishing
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2ヶ月前にまたまたエンジンがかからず、さっさとキャブをバラし
キャブクリーナーを拭いて見るも、目立った詰まりはなかった。
あれ、もしやと、タンクを揺らしてみるとガスが無い。
こんなのをやらかす程、バイクに乗っていないのだ。
まわりの人にチラ見されながら、バイクタンクを持って近所のスタンドで給油。
やはりガス欠だった。
さてエンジン始動問題無し。
欠品していたウィンカーも補充し、ブレーキランプ共に
作動問題なし。残すはヘッドライトをどうしようか?の段階だった。
ヘッドライトは既に純正品が手元に無い。
ライトのある部分はゼッケンプレートをつけていたため、
これに穴を開けるか、ビームライトの2灯使いでゼッケン脇につけるか。
今後、また林道へ入ることを考えると、ビームライトでは不安だ。
ならば、、、何故純正品を捨ててしまったのだろう、、、
また、この愛するオンボロに金を突っ込むことになってしまった。
注文したヘッドライトはアメリカメーカーのbaja desings社のもので、
側が気に入って決めた。

しかし、セットアップされていたハロゲンバルブは65W。
DT200WRは35Wなので、35Wで65W並みの明るさとの謳い文句のバルブに交換した。
後のことを何も考慮せずにぶち切られたハーネス達とサービスマニュアルを
交互に確認。しばし、一本ずつ配線を追う作業。
ん~、アースとロービームは確かになったのだが、ハイビームのはずの黄色の線が2本ある。
仮組みして点灯し、一本目が不灯だったので次の黄色配線で点灯。

点いたならいいじゃないか、という適当な性格なのだが、ヘッドライトの配線をしたのちに
ウィンカーの点滅が前後交互点滅となってしまった。
繋げていないハーネスがまだあるのだ。
インジケーターランプの水温計、ウィンカー、ハイビーム。
これらに問題ありか?
前後交互点滅でも点いてるし、と思ってしまうがダメなのか。
マスクが変わると大分イメージが違って見える。
やはり顔は大事なのだ。
やっと林道仕様っぽくなってきた。

今までのフロントゼッケンによるレーサー仕様。

次回は、スプロケの丁数を落とし、チェーンを新品に張り替え。
チェーンカッター持ってないし、ショップに出すか。
工賃結構とられるんだよなぁ、、、
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- 2012/07/25(水) 12:00:11|
- Dirt bike
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土日は家に缶詰状態。
来るとも分からぬ客をひたすら待ち続けなければならない。
一体僕は何をしたらいいのかと、ポツンと屋内での暇な時間ができると
直ぐには思いつかないものだが、実はやる事はたまりにたまっていたのを
思い出した。
そのうちの1つ、フライを巻く事。
子供を寝かした後の30分程で、適当なフライを2、3個巻いたことはあったが、
それらは適当もいいところであった。
頂いたフライも数少なくなってきたので、もう既に忘れかけている
いわなたろうさんの山のアジトで教わったタイイングを思い出しながら、
ネットの情報もプラスしてエルクヘアカディスを巻く事にした。

ネットを見ていくと、同じエルクヘアカディスでも人それぞれであるらしい。
エルクヘアの量が20本だったり、30本だったり、ダビング材を使用する、しないなどなど。
巻いたハックルの下側はカットするかしないか。
せっかく巻いたのに下をカットするのは躊躇われる。ものとして見れば、カットしない方がいいんだが。
と、思いながらその両方を巻く事にし、一個に時間をかけて少しずつ増えていく。

若干マンネリ気味になってきたので、それならばと。
ベランダで半アウトドアを満喫しながら巻いてやろう。
夕暮れ時にランタンを灯して、ビールをかっくらいながら、タイイングを満喫する。

これが以外にハマってしまった。
遠くに見える都心のビル群の明かりを眺めながら、手元にはランタンを灯し
このタインングを一通り終えたら、コールマンのツーバーナーで晩飯の用意をする。

特に料理に凝る必要なんて無い。家のキッチンでやっている事をただベランダでやるだけだ。
もうココまで来たらベランダで寝てやれ、とモンベルのソロテントを張った。

なに?家出?なんて言われてしまうのだが、森でやる事を我が家で一通りやってみて、
苦肉の策ではあったが、意外にも十分に楽しめてしまった。
なにやら最近、豊洲でキャンプが出来る施設が出来たらしいが、キャンピングのアーバンスタイルは
我が家でも可能であったのだ。
ぐっすりと快眠し、テントのジッパーを開けて見えた空は、当然ベランダの屋根越しであった。

ベランダとはいえテントで寝ているので、起きると一瞬、アレ?ということになる。
この不思議感覚が妙に面白くて、新鮮で、癖になるのでは?!
都内からガソリンと時間を使って、うんざり気味のお父さん方、是非一度お試しあれ。
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- 2012/07/23(月) 12:10:40|
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3連休最終日のよく晴れた朝のこと。
国民の休日で海の日らしいが、海とは縁遠い幼少を過ごしてきたので
いまいちピンと来ず、僕にとっては山の日、でいいのだ。
深い緑の間から覗いた青空にモクモクと綿菓子を積み上げた様な入道雲。
目深にかぶった帽子のヒサシの下から見上げた景色。
いつ頃、何処での記憶なのかと思い起こすが、きっと、幼少の夏は
何処でもこの景色を見ていたに違いない。
僕は長野の夏が大好きで、未だにあの頃のワクワクとした気持ちを持ち続けているのだが、
父親としての僕は息子達に夏の主役を譲る時だ。
想像するだけで滅入ってしまう夏の東京へ戻る日の朝、息子達に夏の遊び方を
教えようと高速に乗る前に少し寄り道して、山へ向かった。
昨日まで降っていた雨の影響で増水気味の川を、僕とカミさんがそれぞれ
子供達をおんぶして対岸へ渡る。

子供達の背丈よりも遥かに高い薮を抜けると、目的の場所にたどり着く。
色んな生命がうごめく森の中。
子供達に枝を一本拾わせて、僕も長めのを持った。
木を一本ずつ眺めていく。

ほら、いた。
この幹にはメスが2匹。

隣の幹にはオスが2匹。
一匹下にはスズメバチ。
スズメバチの方は捕まえられないなぁと言ったら、スズメバチがカブトムシを護ってるんだね、と長男。

幹の高いところ、窪みに足をはみ出して隠れていたクワガタ2匹も発見し、大喜び。
ほんの小一時間。だけどとても濃い時間だった。
爪先がしびれるほどの冷たい水をまた渡った。
東京へ戻ると、自宅の飼育ケースにはすでにカブトムシ。
もう入れたの?と聞いたら、まだ虫かごの中。
留守中に蛹からかえったのだった。
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- 2012/07/19(木) 12:15:27|
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釣行には常に渋滞がつきまとう。
行きは、早朝に出られさえすればストレス無く快調に飛ばして釣り場まで辿り着けるが、
問題は帰りである。夕マヅメを待ったらもうアウトだ。
諏訪エリアでこれをやったら、自宅までの間に3つの大渋滞にハマることになる。
笹子、小仏、首都高と、全て揃ったら自宅の駐車場で疲労困憊し、車からタックルを持ち出すのも
めんどくさくなる。
そこで今回は小仏渋滞を避けるべく、その手前の八王子から圏央道にのった。
グーグルマップで圏央道沿いの川を眺め、2万5千分の1地形図で想像する。
月~金まで、昼休みは終始これに没頭した。これも釣りの楽しみである。
家事を済ませて渋滞の首都高を抜けて圏央道に入る。
圏央道への分岐からアクセルを踏み続け、ガラガラの道を気持ちよく飛ばす。
地図で印をつけたポイントへ到着。

橋上から顔を出すと魚影が走った。
片面護岸された里川である。
#16のエルクヘアカディスを緩やかな流れに乗せると、パシャリと魚が出る。
合わせが遅いのか、フックサイズが大きいのか、なかなかその後も掛けることができない。
ゆっくりと流れるフライを見つめ、右手は準備万端。
ピシャっと水面が弾け、とっさにロッドをあげると、のったのか、のっていないのか判別が
難しい程の小さな生命反応が伝わった。
先程の魚影の正体はハヤであった。

学生時代に餌釣りでアブラハヤを釣ったことがあったが、それとは同じ魚だろうかと
いまいち分からずにいたが、帰って調べてみるとどうやら、今回釣れたのはカワムツであった。
ハヤというのは総称であり、アブラハヤ、カワムツ、ヌマムツ、ウグイ、オイカワ、タカハヤが
その類いに含まれるらしい。
僕はその後もカワムツをドライフライで掛けることに没頭する。
どうやらカワムツは緩い流れにいるらしい。
なるべく遠くからその緩い流れへフライを落とすと、かなりの確立で水面が弾けた。
掛けるには早合わせが重要であるみたいだ。
ちょっとでもタイミングが遅れると掛からない。
次第にコツを掴み、3回に1回ほどの割合であった。
片面護岸の反対側、写真の左は良く手の入った森である。

更に進むと護岸が切れて、地元で行くような渓相が現れる。
手前石の左奥へとフライを落とすと弾く様なアタリがあるが
何度やってものらない。

しばしこの場にとどまって熱をあげる。
小休止後に再度集中し、パシャと同時に思わず必要以上に合わせると
ソイツがこちら目がけてすっ飛んできた。

所々でクモの巣にラインをとられる。
川は車道の脇を流れ、民家も点在するような入り易い、目立つ川であるが
人が入っていないことからすると、イワナ、ヤマメを狙う場所ではないと言うことだろうか。
ちかくには入漁券を販売してる民家もあるのだが。
しかし僕はハヤ釣りを存分に楽しんだ。

日中でも日が届かない場所には、一面に美しい苔が広がる。
思わず一枚。

車で大きく上を目指す。
思わずヨダレを垂らす様な光景に車を停める。
薄暗い森の下を流れ落ちる水が目に入った。
びっしりと苔が蒸す大岩を乗り越えるごとに落ち込みが現れる。
一通りドライフライを流すが反応は無く、手元にニンフがないことが悔やまれる。

僕はこんな環境での釣りをずっと思い描いていた。

今出るか、今出るかと心臓バクバクであったが、ここでは残念ながら魚の姿をみることは出来なかった。
釣れて欲しいという思いの反面では、釣れてしまったら僕には出来過ぎの様な気がして
行き当たりばったりの先に、こんなにも素晴らしい環境で竿を出せたことに
大きな喜びを感じたのだった。
テーマ:フライフィッシング - ジャンル:趣味・実用
- 2012/07/11(水) 12:57:28|
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いわなたろうさんにお招き頂き、山小屋で週末を過ごした。
前回のタイイング合宿と言う名目で、お父さん達の山奥での飲み会に参加させて頂いてからの
2度目の訪問だ。
少し前の釣行で、薪ストーブを入れるつもりだということを聞いていた。
そのストーブが最近になって運び込まれたらしく、いざ薪割りに。
爽やかな、気持ちの良い森である。
しっとりと、乾きすぎず、湿りすぎない空気を胸一杯に吸い込むと、フッと肩の力が抜けていく。
子供達は早速ハンモック上に陣取り、仲良く遊び始める。

ぐびりと一杯ビールをあおり、立ち枯れた木にチェーンソーを入れる。
この静かな森に、パンパンっと乾いたチェーンソーが唸り、オイルの匂いが立ちこめる。
根元へ水平に刃を入れてから45度くらい斜めに入れて受け口をつくる。
反対側へ回り受け口よりもやや高いところへ水平に刃を入れた。
倒れた木を等間隔に玉切りしていく。
昔に山のバイトでチェンソーを使ったことがあったが、これほどまでに疲れるかと思う程
腕がパンパンに張った。
手の間隔が戻るのを待ってから薪割り開始。
ゴールデンウィークに友人宅で使用した外国製の斧の柄はなだらかに湾曲していたが、
今回は日本製で、柄がストレート。
柄の形状により割り易さの違いがあるのかは不明だが、僕としてはこの日本製の方が
自分にあっていたように感じる。
直感的なことだと思うが、柄がストレートなことで真っ直ぐダイレクトに振り下ろせる
というイメージだった。
また、この直感という部分では刃の厚みや形状もある。
柄越しに見える刃長と厚みも、刃が薪をとらえる際に大切な要素なのではないだろうか。
いろんな斧を試してみたくなる。

薪をくべて火をおこし、晩飯に。
なんど経験しても野外で火をいじるのは楽しいものだ。
僕が東京で最近思っていることを聞いてもらいながら、チビリチビリと
熾きのチロチロと明滅する朱色を見つめた。

翌朝、屋根を叩き付ける雨の音で目覚める。
断続的に降り続き、時折激しくなる中、近場の渓へ車を走らせる。
薮漕ぎして川へ下りると、なんとも美しい渓相である。
ここまで見てきた限りでは良く整備された森と印象を受けた。

入れ替わりながら探っていくが反応が得られず、車でポイント移動する。

いわなたろう塾長がぽつりぽつりと岩魚を掛けていくなか、僕はライントラブルと格闘。
素人目に見てもココは出るだろうと丁寧にフライを流すが反応無く。
釣りづらい流れにも積極的にフライを流す必要があると判断し、手前の枝奥を狙ってもみる。
案の定、各所で木枝に引っ掛かりテンポが乱れる。
雨は絶え間なく降り続き、時折、川面が煙る。
しかし、塾長はしっかり掛けるの図。

1つとして手応えを得られなかったが、次への課題と初めての渓流を歩く楽しさを発見できた。

薪割りから始まり、焚き火に料理、近場での釣りと、僕が理想とする生活が
ぎっちりと詰め込まれた貴重な週末となった。
テーマ:趣味と日記 - ジャンル:趣味・実用
- 2012/07/03(火) 18:10:01|
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