地元の渓へと車を走らせる。
土曜日の昼過ぎ、天気は快晴。
夜の予定も前日に終えたため、今日は日没まで時間を気にする事無く思う存分楽しめる。
窓を全開にして走ると心地よい風が車内を吹き抜ける。
ドアに手を掛けて鼻歌まじりでリズムをとったりして。
なんと清々しい日だろう。
都内では滅多に窓を開けて走ることなんかない。
何処を走ったって同じ匂いなんだから。
車が山の入り口にさしかかる。
水の音が聞こえ始めると僕の大好きな森の匂いが身体中を満たした。
前回釣行の時よりも更に緑が増しているのが見てとれる。
太陽の光りを受けた新緑が重なりあって、その幾層ものレイヤーが織り成す緑色が絶妙である。
予定地に到着すると、またまた今回も一緒に遊んでくださる、
いわなたろうさんが準備を始めるところだった。
談笑しながら入渓地点まで、山を観察しながら歩く。
嘗てこの地に住んでいながらゆっくりと山を歩いて観察したことが無かった。
あと何回来られるだろうかと、目に映る全てを心にとどめようとした。
入渓点到着。
今日は魚に出逢えるだろうか。

暫く先行させて頂き、自分の思うポイントへフライを撃っていく。
2日に1回、プラクティスパルを使った自宅練習で少しはマシになったかと思ったが
フィールドとはやはり違うのである。
自分のキャストしたフライを見失うことが多いのだ。
オレンジの良く目立つフライラインから先、フライまでの距離感が掴めていないため、
ラインの出し具合の調整はもとより、フライの着水点の大まかな位置さえも予測出来ないことがある。
これではドライフライの一番の醍醐味、オッ!出たっ!という、掛けられるかは別として、
そのドキドキさえも得られない。
そんな中でも数度、フライに出たり、バラしたり、フライフィッシングに夢中になる。
ライントラブルだのなんだので、自分のまごつきが多くなってきたので
いわなたろうさんに先を釣って頂く。
いつものように遡行の仕方や、ラインコントロールをチラリと観察しながら、
写真を撮りながら後を行くと彼のロッドティップが曲がる。
本日の一尾目。
フライを見るとテレストリアルであった。

交互に先行しながら釣り上がり、僕の先でまた竿が曲がる。
水面を指しながら、ここから先やってみてくださいと丁寧にアドバイス頂く。
その先へとフライを着水させる。
つい忘れがちになるが、着水後はロッドティップをあげてアワセに備える。
エルクエアカディスがゆっくり流れてくるのが確認出来る。
出るのか?出ずに流れてしまうのか?息を飲んでフライを目で追う。
出たっ!
すかさず腕を上げるとロッドティップが入り、小刻みに震える。
やった。掛かった!
細いラインを介して、その可愛らしい小さな魚の力強さを感じる。
タックルという道具は小さな命の鼓動を聴く事が出来る聴診器のだと感じる。
これが僕の初アマゴ。
いわなたろうさんが巻いたエルクヘアカディスでの一尾。

終始、頬は緩みっぱなし。
嬉しいのでもう一枚。
ありがとう。

その後も、なかなか思うようにキャスト出来なかったり、バラしたり。
今回も、多くの事を教えて頂いた。

日が傾き、山に闇が降りてくる。
気温が下がり、黒い木々が時折揺れる。
鹿が2度、3度と鳴いた。
ここからは獣の時間。
僕ら釣り人は、彼らの住処で遊ばせてもらっている。
楽しませてくれてありがとう。
黒い山の上にボンヤリと灯った月がとても印象的な一日の終わりだった。
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テーマ:フライフィッシング - ジャンル:趣味・実用
- 2012/05/29(火) 20:22:50|
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前回の釣行の後、ラインを見ると切れかかっている箇所を発見した。
オレンジ色の皮膜が破れ、中のコアラインにもダメージがある。

ピンボケして分かりづらいが、辛うじて繋がっている状態である。
ルアーなら、ラインなんてダメになったら新しいのを買えばいいのだが、
フライラインはそうはいかない。
初めてということもあり、ショップの店員にお任せして購入したラインは定価約8,000円。
値段を言われてドキリ!と一瞬、心臓がおかしな鼓動をしたくらいだ。
店員曰く、
フライラインはルアーと違い、人によっては2シーズン、3シーズンと使う人も
いますから。日常的なメンテナンスで長持ちしますよ。との言葉にいくらか安心していた。
しかしである。
ラインさばきのおぼつかない僕は、どこかでラインを踏みつけてしまったらしい。
これはなんとしても修復しなければと、ネットで探した結果、
ウェルディングチューブを
使用して、熱圧着で
接続する方法が良さそうだと判断した。(それ以外の方法があるのか?)
切れかかっている箇所の両脇数センチのところにも傷がある。
やはり、これはラインを踏みつけたと思われる。
よって、それらの箇所を切り取る。
接続する頭同士を重ね合わせて、端から数センチまでをナイフで薄く削ぐ。
切ったライン同士を重ね合わせて溶着した際のラインの太さをなるべく抑えるためと思われる。
そして
ウェルディングチューブに両端からラインを差し込み、さきほど削ったラインが重なるようにする。

今回使用した
ウェルディングチューブは、アウターの透明チューブのなかにもう一枚半透明のシートが
入っている。
ライターの火で万遍無くあぶる。
焦がさないようにとの注意書きがあったが、焦がしてしまった。
いまいち、どのくらいの熱でしっかりと溶着するのかが分からなかった。

冷えたのを確認した後、アウターチューブの端から切り込みを入れて
ラインから取り除く。
インナーシートが溶けてラインを包み込むといった状態だろうか。

手で引っ張ってみたが、取り敢えずは繋がった。
普段に行く渓流であれば問題ないと思うが。
しかし、これをした強度はどのくらいだろうか?
コアラインは既に切断しているので、皮膜のビニールと
ウェルディングチューブの
溶けたインナーシートで繋がっていることになる。
仮にこのラインを使って40センチ程のバスを掛けたらどうなるのだろうか?
ボートからフライでバスを狙ってみたいと思っており、ティペット、リーダーは
太くするにしても、手持ちのタックルとこの
フライラインで試してみたいと思っている。
テーマ:フライフィッシング - ジャンル:趣味・実用
- 2012/05/24(木) 12:00:44|
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森の新緑が目に眩しい。
寒い冬を耐えた草木が一斉に芽吹き、虫が地表に出て活動を始めて
動物達も盛んに餌を獲るようになる。
森全体に生命感を感じられるこの時期は、人間だって身体がうずく。
うまい空気を胸一杯吸って、大地で眠りたい。

野営するのにも一番良いこの時期を逃してはならんと、本栖湖キャンプ場で一夜を明かした。
設営場所は最奥の林の中。
ここはキャンプ仲間との初めての出逢いの場所であり、このキャンプ場の一等地でもある。
一等地と言うのは僕の考えなのであるが、この日も多くのキャンパーがいたにも関わらず
この場所までは何故か来ないのである。
サイト周辺はほぼ松のみで構成されており、その適度な間隔がもたらす木漏れ日が素晴らしい場所である。

先着していたR君家との距離、位置関係を計り、レイアウトを考える。
野営の一番最初の楽しい作業だ。
嬉しいことに、設営しようとする近くに焚き火場の石が組んである。
カミさんの体調不良により、今回は僕と長男のみだから、極めてシンプルである。
雨の予報もないため、タープも無し。
小さなテントにタープ無しの地べた座り。キャンプを再開して以来、思い描いてきた理想が実現した。

ソロ用にと手に入れたムーンライトテントⅡ型。
昨年の男キャンプ以来2度目の登場。
5歳の長男と寝るには必要十分。

昨年のこのキャンプ場での出逢いから、次へ次へと繋がって仲間が出来る。
皆さんのお人柄が素晴らしいのはもちろんのこと、このつながりを取り持つ自然にも感謝せねばならない。
3家族全員集合。
火を前にすれば会話も弾む。いや、むしろ火があれば会話が無くても心通う。
と思ってるのは僕だけだろうか。

前回同様、売店で薪を買う。
前回はしっかりとしたナラ材で、少ない量で焚き火を楽しめたことを思い出し、
今回もと、倉庫に行って見ると様子が違う。
木の知識に乏しい僕でも一見して分かり、訪ねるとやはり、杉だか松だかハッキリとは覚えてないけれど
そう言った類いの薪であった。
焚き火は最重要であるだけに、これは困ったなぁと、それでも他の物は無いかと訪ねてみる。
上の薪をどかして一番下にある塊を取り出してくれた。
今後の為にと木の名前を聞いたが、なだかかんだかと良く分からずじまいであったが
硬く締まった薪で気分があがる。
焚き付け用に薪を割る。
この割れづらさ。これは良かったと思う一方、少しでも割れてくれなくては困る。
手持ちの鉈で昨年に難儀したことの再現である。
R君の手斧と、入れ替わり立ち替わり、いい歳した男二人でたった一本割れずじまい。
辛うじて束に紛れ込んでいた杉材を割って焚き付けにした。
これは今後の課題である。
まず、薪割りの台となる切り株が周りにないこと。
そして硬い木を割ることの出来る斧を手に入れなければいけないだろうか。
普段、自分撮りをしないので、この環境に自分がどう居るのか見たことが無いが
R君が撮ってくれた一枚。
長男の濡れた靴下をひたすら焚き火で乾かすの画。
替えの靴と靴下を持ってこないダメな親父である。

正面から見たムーンライトテントの三角が美しいことに気付いた一枚でもある。
しばし焚き火に没頭する。
直火の素晴らしさ。
小さなマット一枚敷いて、地べたに座っての焚き火は、普段、焚き火台を使用するそれとは別物と
思えるほどの充実感である。
キャンプを再開して道具を集めるにあたり、焚き火台の存在に戸惑った事を思い出す。
直火禁止のキャンプ場がかなり多い事からも分かるとおり、やたらめったらあちこちで火を焚いては
ならないという事だ。
今では常識?!な事も知らない程、僕はキャンプから遠ざかっていたのだと思わせられた。
しかし、一旦直火を体験してしまうと、焚き火台の味気ないこと。
直火禁止のような規制からは新たな物が生まれていく。
そこから似た様な商品がいくつも並ぶのだが、稀にキラリと光る、道具好きには手を出さずにいられない
ようなものに出くわすことがある。
所有する道具はなるべくシンプルな構造で自分でも修復が出来、かつ少ない方が良いと思っているのだが、
一方、必要か否かは別として様々な用途やデザインの道具を見るのも楽しみである。
そういった時には人に買わせて楽しむんだ、なんてことを笑いながら話したが、自分の欲を満たす最良の
方法であると思う。
ほらこの画。
単に湯を沸かすにもガスストーブ、焚き火台での火、直火とどれが好みだろうか?
このような1つ1つの作業の仕方で、野外活動は更に充実したものに変わっていくと実感した。
もちろんスタイルは人それぞれ。自分が満足すればいいのである。

夕食には皆で集まって楽しいひととき。
皆には長男の面倒をみて頂き、ただただ感謝。
翌朝はお決まりの釣りへ。
各所でボイルするものの、ルアーへは無反応であった。


撤収の合間にハンモックで一休み。
太陽の光は黄緑色の若葉を一層鮮やかに映し出す。

今回も素晴らしい時を過ごすことができた。
皆さん、楽しい時間をありがとう。

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夫婦共に?!道具好きなR君家の新しいテント。PRIMUS BIFROST 4H。
真ん中を隔ててサイドに2室。
キャノピーは前後ともに出せる。
グレーに赤い張り綱のコンビは素敵だ。

このように吊り下げ式となっている。
少人数では片側だけ取り外して、物置き場に。
全部外せばシェルターにもなるから、様々な用途に対応出来るあたりに
思わず我が家もと思ってしまうが、決してクリックしてはならぬと心に決めた。
テーマ:アウトドア - ジャンル:趣味・実用
- 2012/05/22(火) 12:30:44|
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はやいもので出逢ってから19年。
高校時代、毎日のように学校終わりに遊んだ8人は
各々の選んだ道を進んでいる。
その間の各人の動向は要所要所で把握してはいるものの、
社会に出て、家庭が出来ると集まる機会も次第に減っていった。
それでも、久しぶりに会えばすんなりと昔に戻れてしまう。
19年はだてじゃない。
久しぶりに全員集合してみたいと、少し早めに連絡を回した。
全て集まれば29名!
残念ながら全員集合は実現せず、それでも19名が集まった。
仲間内で一番早く結婚し、子供が出来、家を建てた男の家に集合。
我が家一番乗りで家に入ると、リビング中央にどかんとそびえる黒い煙突。
この男、僕のやりたい事を既に始めていたのだ。

一時期、
薪ストーブに興味があって、その類いの雑誌を眺めていた。
バーモントキャスティングスのVIGILANTというモデル。
1シーズンを越したばかりとのことで、ストーブもまだ綺麗な状態。
気になる暖房効果を聞いてみると、真冬でも布団が要らないくらいだと言うから驚きである。
ストーブ上部にも投入口があり、そこから入れれば大きめの薪も使える。
庭には薪が積まれている。

と言う事はもちろん、僕の好きな割る道具も。
鉈は使っているが、斧を振るのは初めて。
不細工な割り方だと、家主から茶々が入り
周りで見ていた仲間達に、ちょっとやってみ、と自分との差がどれほどのものか。
大した違いじゃない。
こんなのただの慣れだろ?!と次々と割る。
爽快だ。
僕が釣りに行くのと同じくらい心が満足しているかもしれない。
こんな環境手に入れて、まったく羨ましい。
長い斧はスウェーデンのGRANSFORS、短い手斧はアメリカのSnow & Nealley。
細かくチョップするには手斧よりも鉈の方が扱いやすい。
雰囲気は良いんだけどね。

デッキでいつものように肉を焼く。
30半ばだと言うのに、くだらん話で笑い合う。
この歳から、こんな友達を滅多につくれるもんじゃない。
2歳から小学校2年生までの9名の子供達は
子供社会のルールのもと?!初対面でもよく遊んだ。
集まって記念写真を撮る。
これは定期的に集まらなければいけないと強く思った。
歳を重ねるごとにこの仲間達の大切さを感じる。
僕が想うように、皆も同じであれば嬉しい。
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課題:残る一人を早めに結婚させる事!(ちゃんと読んだか?)
テーマ:趣味と日記 - ジャンル:趣味・実用
- 2012/05/10(木) 12:04:38|
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フライでの初釣果をあげた後日、
いわなたろうさんからお招き頂き、噂のアジトにお邪魔した。
GW後半の中日、観光地である諏訪盆地は所々で混雑している。
ナビの渋滞箇所を確認しながら、裏道を駆使して山奥のアジトに辿り着く。
以前から聞いていたタイイング合宿と言う名の飲みの集いには、いわなたろうさん、
そして今回初めてお会いする
チュンさん、
てぃこまさんの4名。
持参した高天で乗り込み、自己紹介も早々に乾杯。
談笑しながら、僕用にと貸して頂いた湯呑みの酒は調子よく減っていく。
さぁ、そろそろこの集いの名目のタイイングの始まり。
皆さんそれぞれ持参してきたタイイングツールやマテリアルがテーブルに乗る。
間近でみる初めてのタイイング。
僕もいわなたろうさんにレクチャーを受けながら、何本か巻いた。
フックにスレッドを巻き、マテリアルを乗せてまた巻き付ける。
この作業、僕のかなり好きな分野だと感じた。
ツールの使い方も人それぞれらしく、そう使うの?僕はこうやって、、、など
経験者の3方でも新しい発見があるみたいだ。
使い方で一番気になっていたのが、ウィップフィニッシャー。
取説を読んでもいまいち分からなかったツールだ。
目の前でスレッドの掛け方を観察する。
何となく分かったような分からない様な。
時計を見る度に皆して、まだまだこんな時間なんだと言ってたのも
一升瓶が残り4分の1になっていた頃には1時過ぎ。
てぃこまさんは既に寝床の中。
タイイング教室を終了して僕も床に就いた。
翌朝、気持ちの良い快晴。
アジト前に広がる森の中には小川が流れている。
素晴らしい環境だ。

僕はここで一足先においとま。
残る3方はこれから川へ。
非常に濃い夜であった。
テーマ:フライフィッシング - ジャンル:趣味・実用
- 2012/05/09(水) 05:55:25|
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僕がフライフィッシングを始めたのは今年2月の終わり。
正午で0℃という寒さの中、
いわなたろうさんに手ほどき頂きフライの世界へと
一歩を踏み出した。
それから一月後の3月下旬、同様にお付き合い頂きニンフを結んで臨んだ2度目。
里山にまだ色は無く、冷たい雨に迎えられてのスタートだった。
フライでの最初の1尾に想いを馳せる。
場所は地元のあの渓流、そして、フライフィッシングを1から教えて頂いている
いわなたろうさんと喜びを分かち合いたい。
GW帰省のタイミングで予定を合わせて頂き、3度目のその日が訪れた。
懐かしのテンホウで昼飯の後、同乗させて頂いたジムニーは軽快にコンパクトに山奥へと進む。
やはり日本の山はなんと言っても、ジムニーなのだ。
唸るターボ音と、リーフスプリングの突き上げる振動が気分を高揚させてゆく。
この車を所有する釣り人なら、一番高価な釣り道具と表現されるとおり、乗り込んだ時からが
釣りなのだと思わせる、日本が誇る車なのだと実感する。
当初の目的地よりも一歩手前で車を下りる。
森の匂いが心を穏やかにさせる。
木々は芽吹き、盛夏に向けての躍動を感じる。
いざ、開始。山の神様お願いだぁ~!

先攻させて頂き、フライを流す。
ドライフライでの釣り。
キャストした先のフライを目で捉えるのに苦労する。
かなりの頻度で見失い、どこを流れているのだろうと目を凝らすが
見当たらないまま、流されていったなんてこともしばしば。
途中から先を行って頂く。


僕がフライの着水点とその流れ方に夢中になっている間に、気づくとしゃがんでは写真を撮っている。
なんてことが4、5回あった。
そう、ちょうどこんな感じで毎回気づくんである。

しばらくすると、僕のフライへも反応が。
あっ、と言う間に魚が現れ、合わせを試みるも既に遅く。
もう心臓バクバク。
おっ!掛かった、と思えばスッポ抜け。
いや、しかしながら楽しい。
今度は流れが落ちようかという一歩手前でしっかりと針がかり。
やった!キタ!のった!
ロッドを高く上げ、カディスを咥えた岩魚が寄った。
3ヶ月、釣れる日を夢見て、そして現実となった瞬間だった。
さて、記念の撮影と、いわなたろうさんに場をこしらえてもらっている間に
岩魚は手の間からすり抜けて流れの中へ。
それでも、興奮は冷める事無く、念願の地元の渓でしっかりと握手を交わした。

きっといつまでも記憶に残る一日。
素晴らしい一日。
ありがとうございました。

----------------------------
2012年5月3日 曇り 水温13℃
テーマ:フライフィッシング - ジャンル:趣味・実用
- 2012/05/07(月) 23:14:02|
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4家族、11名+犬3匹の大所帯による秩父山奥でのキャンプ。
後発の我が家は先発隊がお湯に入りに行っている間にサイトに到着した。
テント前に座って遅めの昼食。
素晴らしい眺め。

このキャンプ場では、このポジションをキープする事が全てであると
辺りを一望して直ぐ理解した。

我が家の設営をして、30分程川へ下りて反応を探ったが
稚魚がスピナーを追ってくるのみだった。

崖下から見上げる。
こんなサイトの見方も良いもんだ。

各自、ボチボチと夕食の準備に取りかかる。
我が家では燻り続ける炭にやっとの事で火をつけ、カミさんにスペアリブの焼きを任せる。
僕は早速、ビールから日本酒にかえて、一升瓶持ちながら各家庭の調理を見て回る。

調理中のトライポッド越しにみる、夕闇迫る渓谷。
これだけで酒が飲めるのは言うまでもない。

あちらこちらから、いい匂いが漂ってくる。
気温は適温。1年で最適。
闇がおりて、宴の始まり。各自、料理を持ち寄る。
至福のひととき。

飯を食い、酒を呑み、話をして、時折、川の音を聞く。
素晴らしい1日の終わり。
僕は酷い渋滞と設営とで疲労しきり、早めにテントへ潜り込んだ。
明朝5時起床。
スッキリと目覚める。
ウェットウェーダーに履き替え、1時間ほどゆっくりと景色を堪能しながら
サイト下流からあがっていく。
確認出来るのは、昨日と同じで10センチほどがじゃれてくるのみ。
途中に滝を発見した。

川通しで歩いたが、減水の為か、これがデフォルトか、歩いた区間は
ポイントがわずかだった。
我らサイトの反対側から歩いてくると、キャンプ場のスタッフが
チェンソーとノミで丸太に細工をしている。
これから新たに建てるもののパーツ作りだろう。
高架橋を数台のバイクが通り過ぎる。
我らと同じ、連休を自然の中で満喫している仲間達。

建設中の大きなログ。
これの組み木だろうか?

キャンプ場の経営。
世にはこんな生き方もある。
僕は適度に枝葉の重なり合う下でのキャンプが好みだが
ここには一発でやられてしまった。
みんな、最高の時間をありがとう。
テーマ:趣味と日記 - ジャンル:趣味・実用
- 2012/05/02(水) 17:18:09|
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