フライフィッシング。
声に出してみる。
Fly fishing
英語っぽく発音してみる。
ん~、いい響きだ。
書いてみると、筆記体が似合うね。
ここ一年、僕の心の中で徐々にムクムクと成長し。
禁漁を迎えてから2ヶ月も経つと、あー釣り行きたい、ってことになる。
その、釣り行きたい!の時のイメージがフライであった。
こんなことは初めてだった。
こりゃあ、もうホントに始め時だなと思い、真っ先に思い浮かんだのが
この方、当ブログで毎度お世話になっている、ブログ:
いわなたろうのFool's BARの管理人/諏訪湖の
畔のフライフィッシャー、いわなたろうさんであった。
解禁までに間に合うよう、道具のアドバイスを頂き、その中からコレだと思ったものを用意した。
そして、いわなたろうさんに時間を作って頂き、実際に川でお会いすることになった。
待ち合わせ場所へ向かう途中、諏訪湖越しに八ヶ岳を眺める。

今年は雪が少ないなぁと思いながらも、山頂付近は雪化粧。
ハッキリと連峰の姿が見て取れる。
それを見ているうちに、なんだか思わず涙が出てしまった。
僕がずっと見てきた景色。
いつの日にか必ず戻ってくる場所。
もっとちゃんとした写真撮っておくんだった、、、
予定よりも30分ほど早く到着し、水を見ながらソワソワする。

道具を再確認し、忘れ物はない。
しかし、ただ全て揃っていると言うだけでラインも何も全て封を切っていないまま。
こりゃ、いかんだろうと思っていたのだが、リールのハンドルを左右付け替えられるのか
それともただ単にリールをひっくり返せば、左右に対応出来るかのかが分からず、
ラインを巻けないでいたのだ。
そんなことを思いながら水面に目をやっていると、背後に車の気配。
ジムニーが下りて来た。
2度目の再開である。
お喋りしながら、タックルのセットアップを全て一からやって頂く。
恥ずかしながら、もう全てお任せ状態。
次にキャスティングを教えて頂く。
黄色い毛糸をティペットに結び、こういう感じにねって。
なんども教えて頂いたことをやろうとするのだが、これが上手くいかない。
あ、今の良い!これも良かった!って、何が良くて、それをどうやったのかも分からない。
でも僕は、水を前にロッドを振りラインが出ているだけで楽しい。
キャスト練習を切り上げ、支流に案内して頂く。
素晴らしい渓相に胸が躍る。
ニンフを結び、マーカーをつけ釣って行く。
今の時期はあそこの辺りをこうやって、とか、夏だとこの流れでね、
などなど多くのことを教えて頂いた。
そして、どのようにして川を釣り上がっていくのか、細かい動作にも興味があった。
僕は友人とほぼ同時期に釣りを始めてから今まで、経験者と一緒に釣行したことがなかった。
特に去年から始めた渓流では、分からない事ばかりだった。
自分で経験、失敗しながら得られる発見があったからこそ、今回の釣行は為になった。
それにしても気持ちよい環境だなぁ。

いわなたろうさんの特徴。
ネットが小さい(笑)
僕はこんな川でフライをキャスト出来るだけで幸せ。
あまりにも楽しくて、つい口元が緩んでしまうのを
悟られないように、黙々とフライを投げ続けた。
お喋りしながら、ライントラブルしながら
かなりの時間をかけて脱渓点に到着。
辛抱強く同行して頂き、感謝感謝。
その後、遅い昼飯とお茶をしながら、お喋りし時間を見ると19時。
楽しい時間はあっという間。
丸一日、遊んで頂きました。
ありがとうございました。
ああ、夢が、希望がひろがるなぁ。
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テーマ:フライフィッシング - ジャンル:趣味・実用
- 2012/02/28(火) 18:44:09|
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釣行前夜、グーグルマップとにらめっこ。
去年に見て回ったポイントを重点的に、記憶と目の前の地図を重ね合わせる。
入るポイントの段取りは出来た。
去年は、限られた釣行時間の多くを、川を見る事に時間がさかれていたため
今年は多少なりとも気持ちに余裕がある。
家族を起こさないように、静かに荷物を運び出し、はやる気持ちを抑えて車に乗り込む。
久々のこの感じ。また、このシーズンがやって来たんだと実感する。
やっとのことで長い事故渋滞を抜けて、現地到着が10時過ぎ。
気温1℃の小雨。
車のリアハッチを開けて腰掛け、ウェーダーに着替えながら川を見やると、去年の今時期よりも水が
多いのは明らかだった。タッチの差で先行した3人組みから離れて川を渡る。
重いスプーンを対岸際に投げ込み、少し手前の流芯に乗せるべく、ラインを送り込む。

その流れの押しの強いこと。
昨シーズンのほとんどを渓流で過ごした僕にとって、7.7ftのロッドと15~18gのスプーンの操作は
力仕事となった。
僕は今までこのような一見して直線的な強い流れは敬遠してきたほうだし、もちろん魚をかけた事はない。
どうやって攻めたらいいのかと、あれこれ考えながら、ルアーの受ける水の重みの変化に意識を集中していった。
いつの間にか周りにいた釣り人は減り、小雨は雪に変わっていた。
ずっと使い続けている薄い生地のブーツウェーダーでのこの寒さ。
とっくの前から身体は芯まで冷えきり、少しの足の置き場の移動でも感覚がおかしい。
背中から肩、肘にかけては凝り固まり、ギシギシと音がするようだ。
あぁ、河に立って釣りをしているんだなぁ、そんな状況でも思わず頬がゆるみ、こうして今年も釣りが出来る事に
感謝した。
予定では次のポイントに行く頃合い。
感覚のない足取りであちこち躓きながら車へ戻った。
14:30昼休憩にする。
先程ちらついていた雪はまた小雨に戻っている。
リアハッチを屋根に河を眺めながら準備をする。

静けさに最近手に入れたバーナーの音がやけに大きく聞こえた。
これも今回の楽しみの一つ。

凍り付いた身体では、ポンピングで息が切れた。
しかしこのポンピング、今まで使用していたコールマンのスポーツスター2と比べて
ストローク幅が長く、ガスボンベが筒状のためホールドし辛いことからくるものだと分かった。
僕の好きな、すがきやラーメンとコーヒーで熱を取り戻して再開。
足場の良い岸から、持って来たルアーを総動員して投げたおす。
ピクリとも来ない。
そしてまた雪が舞う。

あぁ、湯に浸かりたい、、、
そう思ってしまったら最後。
今日はヤメヤメ、とそそくさと荷物をまとめ、一路、僕のホーム銭湯、ロマネットへ向かった。
犀川よ、さらば。
テーマ:フィッシング - ジャンル:趣味・実用
- 2012/02/28(火) 12:12:55|
- Fishing - River
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自分で使う物は自分で作ろう、の意気込みのもと
勢いで専用のブログを開設したわけだが、思うように
ものつくりが進まないので、ある程度の制作物がたまるまで
メインであるこちらのブログに投稿する。
今回は
キャンバス地の縫製習作として
普段持ち歩く携帯の充電器やコード類を入れるための
ポーチを製作することにした。
ブラウンと薄いブルーのストライプの組み合わせに何故かとても惹かれてしまう。

マチとなる底をボディと共生地で重ねて縫製する。
ポーチなので強度が必要な訳ではないが、これをすることにより
マチの形状が安定し、デスク上でしっかりと自立させる狙いもあった。
絞り目に流すラジオとミシンのモーター音。
針を進めるにつれ心が満たされていく。
ただひたすら縫い目に集中する。
電球色に照らされた手元の生地に一定間隔の縫い目が現れてゆく。
手先に伝わってくる、針が生地を貫く感触。
これが全く心地よい。
ただただ、等間隔に現れてゆく縫い目を見たくて、このままずっと縫ってしまいたい。
出来上がったのは、なんて事無い、よくある
ポーチ。

決して上手く作れたわけじゃない。
でも、物を作ると言う行為は僕の心をピタリと沈めてくれる。
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- 2012/02/14(火) 12:00:14|
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前回のマニアックな世界を覗いてからはや1年。
今年もしっかりとスケジュールノートに開催日を書き込んで、初日に行って来た。
エレベーターの扉が開くとすぐに会場となっている。
やっぱりここには独特の濃い空気が漂っていた。
端から順に見て回るとすぐに
サケデザイン研究所のブースがあった。

去年の展示会で初めて見てから、独特な鮭/鱒のデザインが気に入り、その後の活動に興味を持っていた。
今年、僕のお気に入りのイラストはALASKA。早速、トートとTシャツを購入した。

サケデザインの代表作(勝手にそう思っているのだが)である夫婦鮭の緻密で生命組織を感じる
デザインとは一変して、こちらはポップな感じ。
Tシャツは白、黒、水色の3種類のなか、水色を選んだが、なんと一点のみ。
たまたま水色が1着あったから刷ったのだとか。
良い買物したと満足し、グルリと見て回る。


こちら、去年も出展されていた、佐久にお住まいのアーティスト。
写真は撮っていないが、ウレタンベースの魚の置物をメインに活動していらっしゃる様子。
少しお話を伺ってみると、造形する為のイメージの元は写真や資料だったりもするけど
一番は今まで自分が釣った魚のイメージとの事。
やはり作品に魂が込められるのは、数十年のご自身の釣り経験からくるもの。
ある日、ある渓での、あの素晴らしい瞬間、が一つの作品に込められているのだろう。

バンブーロッド。
竹を裂いて、削って、貼り合わせ1本のロッドに組み上げる。
無垢のバンブーロッドもあるよ、と隣に置かれていたロッドを
指差して説明して頂いた。
最近やけに竹素材が気になっているところで、このロッド。
いやいや、買うとかそう言う訳ではなく、竹の美しさに見入ってしまった。
一桁違うからね。

アマチュアビルダーコンテストで僕が気に入った1竿。

大量生産の社会で育ち、なかなか作品を前に作り手と話しながら物を買う機会は少ない。
自分が手にした物は一体どんな人が作っているのか。
自分が作った物をどんな人が買ってくれるのか。
物を売る、買うと言う行為を考えさせられた展示会だった。
テーマ:趣味と日記 - ジャンル:趣味・実用
- 2012/02/13(月) 12:18:49|
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