今年最初の
本栖湖釣行は、早朝-9℃から。
正月のグアムでは、ユルくて気楽な底
釣りツアーに
参加したものの、2011年の初ボーズをくらった。
今回の
本栖湖が日常の、修行釣行一発目となる。
年始から、日本全国を襲った大寒波は各地で大雪を降らし
カミサンの実家ではなにやら、渋滞中にもみるみる雪が降り積もり
多くの車がスタックしたことを帰国して知った。
僕の田舎ではどうなのかと、親に電話をしてみたが積雪はほとんど無いらしい。
しかし、今朝、車中での友人との会話では-12℃にまで冷え込んだ事を知った。
毎朝、家を出た瞬間から顔にピリピリと寒中特有の刺激を感じ、鼻の奥がツーンと
痛くなる程の寒さの中でも、軽快に雪道を自転車で駅まで走らせていた高校時代。
特に雪の降らない日の底冷えの寒さといったらない。
学校の体育科目の柔道では、冬でも裸に道着一枚で、凍てついた道場でバシバシと
受け身の練習をしていた。
よくもあんな事が出来たものだ。
僕は既に寒冷地には適応出来ない身体になっているに違いない。
さて、いよいよ今年最初の
本栖湖。
車を流しながらポイントチェックし、めぼしき場所で車を停める。
今回は防寒準備万全。
これでもかと着込んだ結果、上半身がふくれあがったが寒さは感じなかった。
意気揚々と湖岸へ下り立ち魚信を期待する。
(あ、カメラ忘れた、、、と今回は友人のカメラを拝借)

1投ごとに竿先を湖水につけてガイドの氷を溶かしては投げる。
友人とは逆方向に移動しながら魚信を探る。
いよいよ寒さは足下から這い上がってきた。
風が出始める。
そして次第に湖水は巻かれ始める。
時折、巻き重りを感じ、一瞬!?となって期待するが
第一ガイドが氷で塞がれた為に起こる、ラインの抵抗だったりするから落胆してしまう。
深場をメインに探る事にする。
バッハを沈め、カウント30。
ガイドの氷結を嫌って竿先を湖水に沈めてゆっくりと引く。
10巻き程した後、もっさりとした感触に巻きを早めて竿先をあげると
すぐにガイドは凍り始めた。
沖での出来事で、明らかに根がかりでない事は間違いないが
いまいち感触が悪い。
それが、氷結によるラインの抵抗なのか、対象物なのか。
それでも穂先は時折震え、ゴリゴリと何者であるのか期待と不安の入り交じる中
寄せてくると、銀色が顔を出した。
魚で良かったと、一先ず安堵しネットですくうと30センチ程のウグイであった。
お目当てのブルーバックでは無かったが、今年の初物に胸が躍った。
渋い
本栖湖で一尾は一尾。
去年末からのボウズをここで払拭し、新たな気持ちでスタートすることにしよう。
初物のお顔をと、ポケットをまさぐり、あ、カメラ忘れたんだっけ、
と取り敢えず対岸の友人に電話をかけ報告をする。
低水温のせいか、初物は釣られても暴れる事無く、静かにしている。
冷たい湖水に手を突っ込み、魚を前後させると、気を取り直した様に
一振り尻尾で水を蹴立ててゆっくりと戻って行った。
岩の上に置いたネットは、すくったカタチのまま凍り付き
柄の付いたハットの様になってしまっている。
そりゃあそうだろう、この寒さだから。
ピシャピシャと打ち寄せる波で岩の下には氷柱が煌めいていた。
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- 2011/01/13(木) 09:28:06|
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僕にとって、我が家にとって、初の年末年始の海外脱出組の一員となった。
僅か3時間半で、南国
グアムに降り立つ。
過去に2年間、この時期を海外で過ごしたことはあるが、
それは日常生活の延長上のことであり、日本からこの時期の為に
特別に海外で過ごすのとは、やはり気分が違う。
空港ではどの顔にもバカンス気分が見て取れる。
出国ロビーを埋め尽くす人たちは、つかの間の休息を満喫しようと
思い思いの目的地へと旅立ち、時期を同じくして一斉に戻ってくる。
そして僕らも同じように。
海外で釣りがしてみたい。
これが、旅行を決めた時、一番に思いついた事だった。
NETで検索すると、すぐにトローリングのページに目が停まる。
写真には尻尾を上にしてつり下げられた巨大な魚の横で
真っ黒に日焼けした、満面の笑みの人たちが写っていた。
これはTV番組でよく見るアレだな。
さらに調べてみると、料金も高く、幼児は乗船出来ないようだ。
他にはジグを使ったオフショアの釣りで、GTやシイラが狙えるとある。
もう一つはファミリー向けの
底釣り/シュノーケリングツアー。
僕一人のわがままは許されない。
当然の事ながら、
底釣りに決定した。
ホテルまでツアーのバスがピックアップにやってくる。
どうやら、僕らファミリーは最初の乗客なようだ。
でっかい運転手の男が長男を軽々と抱え上げ、車内へと運んでくれる。
その後、5つほどのホテルへ立ち寄り、バスは多くのファミリーで満席近くになった。
一時間程でワーフへ着くと、多くのヨット、クルーザーがエメラルドグリーンの海に浮かんでいる。

豪華なクルーザーを横目に進んで行くと、桟橋突き当たりに双胴船がエンジンをかけて停泊していた。
3人のクルーの出迎えで船に乗り込む。
特に挨拶、説明も無いままレッツゴー!と船は綺麗な水を滑りワーフから沖へ出る。
エメラルドグリーン色の浅瀬と、深場のインクを垂らした様な濃いブルーの境界はハッキリと分かる。

車中から眺めた少し沖での真っ白な波のラインは、こうして沖に出てみると
かなりのうねりで、船は大きく揺れ、船尾に座っていた我が家は既にびしょ濡れ。
ジリジリと照りつける太陽に、波の飛沫が心地よい。だろっ?!っと息子二人を見ると
両人共にしかめッ面で、声も発しない、、、
船は停まり、キャプテンが
底釣りの説明に入る。
エサはゲソ。これを針にこうやって差して、ポチャンと沈めて、ラインの放出が止まったら
ベールを返して4回巻きます。そしてラインに人差し指を掛けて、竿を上下にしゃくります。
さあ、皆さんどうぞ!
と、各ファミリーは一斉に準備にかかり、ポチャン、ポチャンと投げ入れる。
竿をしゃくって、穂先に注意して。
周りを見回せばどの竿もゆっくり上下に揺れ、船も上下に揺れて、、、視界がなんだか、、、
うっ、酔いそうだ。
反対のデッキで子供の歓声があがり、キャプテンが叫ぶ。
「ソーコヅリー オカアサーン! ナンバーワーン!」
キャプテンの微妙なテンション。
何処かのファミリーのお母さんが何かを釣り上げたらしいが
船室の向こうで確認する事が出来ず、僕はひたすら釣れろ釣れろ、と
景色の清々しさとは裏腹に、灰色の黙々とした邪念で魚信を待つ。
キャップがクルーに叫ぶ。
「10ミニッツ!」
程なくして「7ミニッツ!」
え?それって後何分ってことなの?
「シュノーケリングしたい人は急いで入ってくださーい。」
どうやら、シュノーケリング出来るエリアはここだけらしく
これを逃すと
底釣りのみ。
竿をカミサンに手渡し、急いでライフジャケットを着て、海にダイブ。
下で長男を受け取り、船尾付近をプカプカと浮かぶ。
「3ミニッツ!」
全くせわしない。
カウントダウンを叫ばれるとなんだか軍隊に入ったようで
気持ちが焦ってくる。
急いでデッキに上がり、釣りは竿をあげ次のポイントへと移動する。

魚信無いのでカミサンに交替。
この手すりの高さでは、まだ長男は無理だった。

本日一番の型が、同船者に。
これをその場でクルーが刺身にしてくれた。

その後、数カ所のポイントを巡っているとイルカに遭遇。
3頭揃って背を出しては潜り、船はその周りをグルグルと回ると
姿を見せなくなった。
2011年の初ボウズは
グアムから。
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多分ローカルの住むアパート。
このアパートの裏は、ほとんど観光客の居ない静かなビーチだった。

その裏のビーチ。
もうすぐ日没。
こうしてゆっくりと一日が終わっていく。

白バイはハーレー。
ハーレーショップも一件あった。
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- 2011/01/12(水) 23:04:04|
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家族が寝静まった深夜に、さてと、部屋から
Mitchell408を持ち出し
リビングへと運ぶ。
あと、パーツクリーナー、グリス、オイル、そして工具に
グラスと氷とウィスキーか。
一先ず、テーブルにリール類を並べる。
次に冷蔵庫へ行ってグラスにガラガラと氷を一杯に入れ
ウィスキーを注ぐとパキパキと小気味良い音が、しんと静まり返ったリビングに響いた。
これで準備万端。
ちびりとウィスキーを舐めながら、408を色んな角度でから眺めては
リールを回し回ししていると、身体が暖まってきた。
コインで裏蓋を開けると、古くなったグリスの匂いが解き放たれる。
それと共に、このリールに詰め込まれた僕の知らないドラマが覗き見できるようだ。
古いグリスを洗い流してしまうと、このドラマも一緒に消えてなくなってしまう気がして
一瞬躊躇われた。
最初の一杯が終わるまで、手元に届いたオリジナルの状態を堪能することにした。
さてと、分解。
事前にNETから印刷した分解図を用意はしたが、
見当でここまで簡単に分解出来る。

樹脂を侵さないパーツクリーナーで各パーツを洗浄すると
材質本来の輝きを取り戻す。
なかでも目を見張ったのが、円形の歯車で斜めに歯がカットされているもの。
(スパイラルベベルギアと呼ぶのだろうか)
爪楊枝とクリーナーをしみ込ませたキッチンペーパーで
一つ一つ溝をなぞってグリスを除去していくと、神経質らしくて美しいカタチが姿を現した。
このパーツだけで一杯いけてしまう。
一通り清掃した後、グリス、オイルを塗って
組んで回しては、巻き心地を確認し、またバラして
グリスを足してを繰り返した。

まだ使用していないが、新たにグリスアップしたので、もう僕のモノ。
これからは僕がこのリールに思い出を残していく。
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テーブルに座っている場所から後を振り返ると
壁にポスターが張ってある。
Norman Rockwelの中でも一番好きな絵なのだが
そこに描かれているのはMitchell304?
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- 2011/01/12(水) 01:04:05|
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今年はどんな年になるだろう。
去年の記事を一通り読み返してみた。
自身の理想とするライフスタイルはどんなものであるのか?
昨年一年間の僕の心はここに焦点が当てられていた様に思う。
未だ、明確なカタチは現れないが、あっちからこっちから
パーツ単体としてだが、少しずつ、その要素はちらほら顔を見せ始め
何かしらの一塊を形成しそうな気配ではある。
今現在、主軸の一つとなっているのは、釣りで、それは確信出来るが
その向き合い方が僕の望む方向であるのかどうかは分からない。
ただ現実として、釣りを始めてから僕の中に生まれた感情や感覚は
僕の日常に大小の影響、刺激を与え、人生が豊かになった。
3年前に釣りの世界に引き入れくれた友人は高校からの付き合いで
間が空いても気兼ねなく話せる間柄であったが、釣りという共通の趣味と
それを含める物事の似通った指向性で、その絆はより一層深いものとなっている。
これも、釣りのおかげ。
釣りに感謝である。
今年はそんな出会いが増える事を願い、暗中模索していこうと思う。
本年もよろしくお願い致します。
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- 2011/01/07(金) 00:07:19|
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