今日で2010年も終わり。
あまりじっくりと考える暇もなく、忙しい日常に追われて
あっと言う間にもう年末なのだけれど、その年末という言葉さえも
いまいちピンと来ない。
今年は何をしたのだろう。何が出来ただろう?
これから南国へ向かう。
深夜の機中の僅かな時間で、じっくりと思い返したい。
釣りを始めたことで、始まったこのブログだけれど
自分のやりたい事、目標などを、日々の忙しさでつい忘れ、
おろそかにし、糸が絡まって玉になった状態を少しずつ
ほぐす作業に役立っているブログでもある。
こうありたいと願う自分を見直し、その要素をピックアップし、
後は少しづつだが、実行するのみ、とここまで今年は整理が出来た気がする。
こんな曖昧なブログですが、訪れて下さった皆様、今年一年ありがとうございました。
どちら様も良いお年を。
スポンサーサイト
テーマ:日記 - ジャンル:日記
- 2010/12/31(金) 16:41:00|
- Others
-
| トラックバック:0
-
| コメント:6
前回の
本栖湖釣行は11月の初旬で、まだ水温は高めだった。
開始30分以内で友人が1尾あげた以後、僕らのどの竿も沈黙していた。
日はすっかり昇り、諦めかけた正午前にやっとの事でバイトを得る。
半ば諦め、半ば、自分には掛かるかもしれないという、自信では決して無く、
希望を何とか繋ぎ止めていた時だった。
頭の天辺から足先まで、身体のすべてが一気に覚醒し、カッと熱を帯びる。
時に呼吸をしていない事を自覚出来ないほどの、この感覚を他で体感することは
出来るだろうかと考えるが思いつかない。
そして、ラインのテンションが抜け、覚醒しきった身体はそのやり場を一気に失い、
頭と心は一瞬真っ白となって、状況把握とその事実を認める事に右往左往する。
たとえ
釣り上げられなかったとしても、これがあるから僕は
釣りをやめられない。
前回のそんな事を思い出しながら友人のピックアップ場所に向かう。
いつもの様に、思いつくままの会話をしながら今日の釣行に胸を躍らせる。
広大な
本栖湖の水辺に立ち、帰ってきたぞと、一時的にホームを失った僕には
そう感じたが、友人はどうだろうか?
ここひと月の間に気温はガクンと下がり、今車から出たばかりだというのに
凍える程の冷気は指先を通って直ぐに身体の芯まで達した。
散発的なライズに狙いを定め、付近をミノーで探る。
直ぐにガイドは凍り付き、湖水に沈めて溶かしては投げるの繰り返しを強いられ、
いよいよ、この時期がやってきたなぁと、あたかもずっと昔から
釣りをしているような
言葉が頭に浮かんだが、僕はまだ2年生だ。
年齢相応の経験をしてきたつもりだが、こと
釣りに関しては保育児なみで
長男の顔がチラリと脳裏をよぎり、それは直ぐに、まだ歯の生え揃っていない次男の
まん丸とした笑顔に固定された。
果たして僕の
釣り人生は何年生まで進級できるだろうか?
寒さを甘く考えていた。
次第に背は丸まり、肩が軋み、指が思う様に動かない。
キャストもぎこちなくなり、ライントラブルが頻発した。
ルアーの動きをイメージする事を忘れ、投げて巻くという仕事に必至となった。
ここでリールの巻き重さに気付く。
ゴリゴリと軽い
ルアーでさえ、まともに巻けない。
コインでカバーを開けて内部を観察する。
完全にグリスが切れている様には見えないのだが。
カバーを外したまま、
釣りをしながら様子を見るが
キコキコだか、シャリシャリと音が鳴るのはどこだろう?と
耳を近づけて原因を探ろうと勤めたのだが、結局はよく分からなかった。
しかたなく、そのまま釣りを続行したら次第に、音は依然としてするものの
抵抗は少なくなった。
寒さとこのトラブルでテンポは乱れ、集中力は途切れた。
今日のボウズは寒さとトラブルの性にして、年内最後の一尾に夢を見る。
テーマ:ルアーフィッシング - ジャンル:趣味・実用
- 2010/12/22(水) 12:21:22|
- Fishing - Lake
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
やはり結局は手に入れてしまった。
ボディの柔らかい輪郭線がなんともいえない。
ボディとほぼ平行に真っ直ぐに伸びるハンドル形状と、鈍く輝く、その金属に質量を感じる。
平行である事、平行に感じることは(リールの場合)、ただ単に外見的にすっきりしているだけでなく
物の基本構成どおりである為か、操作上の心理的な安心感が得られるような気がするのは僕だけか。

届いた段ボール箱のちょっと乱雑に張られたガムテープを、逸る気持ちを抑える様に
わざとゆっくりと剥がした。
クシャクシャの固いビニール袋にポツンと無造作に入られていたけれど
そんな一瞬の不快感なんて直ぐに忘れてしまった。
最近、物置きと化していた部屋をやっとの事で片付けて、
ちょっとはそれらしくなった空間にデスクを置いた。
そのデスクの上に静かに
Mitchell408を置いて眺め、手に取ってハンドルを回しては
また置き、キッチンに行って酒を持ってきて、ちびちびやりながら同じ事を繰り返す。
今の僕にはこんな時間が必要だったんだろう。
ほろ酔いになって、すっかり気分が落ち着いた。
同じペースで酒をグラスに注ぎながら、ボディのフタを外し内部構造を眺めた。
卵形のボディ内部には、そのカタチに沿ってギアやその他のパーツが詰め込み過ぎず
適度な余裕をもって配置されたいた。
何年前につくられたものだろうか?
NETで調べる限りでは60年代から70年代初期の物と推測できる。
ボディの塗装ハゲはなく、内部パーツも外見上の不具合はなさそうだ。
固めの旧くなったグリスの匂いを嗅いで、手元に来るまでどんな人達に
どんな場所で使用されてきたのだろうと思いを馳せる。
ラインローラーは無い。
タングステンカーバイド製のラインガイドということらしい。
このタングステンカーバイド(炭化タングステン)とはなんだろうか?
調べたところでは、
タングステンはダイアモンドに次ぐ硬さ持った金属。
融点は金属の中で最も高い摂氏3,380℃で、沸点は摂氏5,000℃を超える。
比重は19.3と金とほぼ同じで、鉄の約2.5倍。希少金属のひとつ。
タングステンカーバイド(炭化タングステン)は以下。
タングステン粉末と炭素を水素気流中1500℃に熱することにより生成。モース硬さ9と非常に硬い。融点2860±50℃、比重15.5~15.7。耐酸性が強く濃硝酸とふっ化水素酸混合物にも20℃までは侵されず、60℃以上で分解する。超硬合金の製造に用いられる。
とある。
ほほぉ~、勉強になったなぁ。
この箇所に傷があってはならないことは容易に想像出来る。
だから、当時この金属が採用されたのだろう。
それは分かったとして、ここを通るラインの劣化具合はどうなのだろうか。
実釣してみるしかないことだが、潤滑剤を使用した方がいいだろうか。
家での釣り、今日はここまで。
テーマ:ルアーフィッシング - ジャンル:趣味・実用
- 2010/12/09(木) 12:39:48|
- Fishing stuff
-
| トラックバック:0
-
| コメント:6