竿を購入すると大抵の場合、袋が付属していると思うが、
僕の所有する数本の竿にもそれぞれある。
それらは全て布で、綿素材やナイロン素材だったりするが
収納方法で大別するとフラップをベルクロで留める仕様と
紐で縛る仕様の2通りである。
一番最初に購入した竿の袋は、綿素材で紐で縛るタイプだった。
次に購入したものは綿素材よりも少し厚くごわごわしたナイロンだけれど
これも同様に紐で縛る。
それ以降に購入したものはナイロンのフラップをベルクロで留めるもの。
紐仕様が僕にとっての始まりだったこともあって、ベルクロ留めは目新しく、
最初のうちは、新しい仕様であること、の若干のワクワク感もあった。
それぞれの竿を使い分けていくうちに、ベルクロ仕様に物足りなさを感じる様になった。
これが何故なのか最初は分からなかった。
ただフラップをベルクロでピタッと留めるだけの、作業の容易さから、だけでは無い様な気がした。
釣行前夜、寝る前に竿を一通り確認して袋に仕舞う。明日の釣行にワクワクしながら、残された
僅かな就寝時間に焦りを感じながら。
釣行後に竿を一通り確認して袋に仕舞う。今日の、竿を通して伝わってきた感触を思い出しながら、
何の魚信も得られなかった虚脱感に、次への闘志を秘めながら。
何れの時も、竿に縫付けてある紐をゆっくりとグルリ一周させ、竿先を締め付けすぎないよう、
注意しながら、若干の余裕を持たせて蝶結びでキュッとやる。
結んで始まり、結んで終わる。
結ぶという行為は、もしかしたら人によっては面倒くさいことかもしれないけれど、
仕舞うという単なる作業だけではない、大切な何かを僕に与えてくれる。
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テーマ:趣味と日記 - ジャンル:趣味・実用
- 2010/11/17(水) 23:40:51|
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前回のバラシがずっと頭から離れず、急遽、家族に無理を言って
管理釣場、
開成フォレストへと出かけた。
新宿から小田急線に乗り、新松田で下車。
電車で行く釣りは初めてで、なんだか妙にソワソワしてしまった。
新松田駅は小さな駅で、改札を出て周りを見回しても
昼食を手軽にとれる様なレストランは見当たらなく、
予想以上に時間もかかってしまった為、そのまま歩いて釣場へと向かう。
商店街らしきものは無いかなと、どうやら今歩いている通りが
そうなのかもしれないと帰路で判明した。
少し行くと橋を渡る。
酒匂川に架かる橋だ。河川工事の為か酷く濁っていた。
橋を渡って左の河川敷沿いに5分程歩くと釣場に着く。
既に昼前であったため3時間券を購入。
3時間勝負だ。さあ釣るぞ!と3つあるポンドのうち
一番人が入っている激戦区を選ぶ。
魚影は濃く、ライズも頻繁であるが、今のところどの竿も沈黙している。
釣り人が近距離で等間隔に並ぶ間に、ちょっとした広めのスペースを見つけ
そこに入らせてもらい、いよいよ開始。
魚はそこら中にいることで集中は保てるのだが、次第に居るのに釣れないことの
フラストレーションが溜まってくる。
そうだ、思い出しだぞ。このようなタイプの管理釣場の渋さを以前に数回経験したことを。
今回は自然湖での僅かなチャンスをものにする為の練習釣行で
ヒット後の魚とのやり取りを数多く経験したい思いで来たのだが、
やり取り以前にまず魚を掛けなかればならないという、当たり前だが
手強い現状に出鼻をくじかれた感じだ。
とにかくの一尾を目指し、スプーン5g~1g、クランクへと様子を見てく。
ライズも頻繁にあることから、表層から攻めるがバイトは得られず、切り札である
フラットフィッシュをじれったく、執拗にネチネチと攻める。
我慢のデッドスローを繰り返したにも関わらず、沖への遠投の着水一発でバイト。
ルアーが水面で揺れたのを確認し、早すぎるアワセの為に抜けてしまった。
その後、ディープクランクのクネクネとしたウォブリングで
ゆっくりと、こちらがじれったくなってしまう頃にやっとヒット。
クランクならではの大きいアタリにアワセを入れる。
隣間隔が狭いため、なるべく早く寄せようと試みるが、魚は大きく右隣へ走り
いつもの癖で、ロッド主体のあおりで寄せてこようとした。
ここでまた、前回を再現してしまう。
ボンッとルアーは水面から飛び出して、またもやバラシ。
残りの1時間でポンドを移動したが二度目のチャンスは訪れなかった。
いよいよ自信がなくなって来た。
以前はとりわけ考える事も無く魚を掛け、自然な(自分にとって)流れで
やり取りしていたのだが、槻の池でのバラシから迷宮入りが始まった。
それはもう既に悪循環で、バラシたくないと、思いが強まるほど焦りに変わっている。
一つ明確になったのが、魚信のあったあと、ロッドに十分な重みを感じる前に
ロッドを煽りフッキングさせてしまっているケース。
重みが乗るまでリールで巻き続けるという動作を以前はしていたような気がするのだが、
いつの間にか魚信を感じたと同時にロッド先攻で合わせに入るようになってしまった。
この状況でフッキングさせた場合はフックが口の上下を含む固い部分に刺さっているという
事だろうかと推測する。
このように考えたのは、
以前の記事に
Megaceryle lugubさんから頂いたコメントの、
フッキングするまで水中で起こる事、を読んだ事からである。
僕の場合の、結果バラシに於けるアワセは、向こう合わせではなく掛けにいくアワセということに
なるだろうか?(もちろん、僕は玄人のように繊細な魚信でアワセて掛けにいく、という事には当てはまらない
と思うのだが)
問題の焦点は、掛けてからのやり取りではなく、掛ける段階のしっかりとしたフッキングであるだろう事を
実感し始めたのだが、最近の悪循環もそれで解決するだろうか。
我慢してロッドを上げず、バットに重みが乗るまでリールを巻き続ける。
これが次回の課題である。
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- 2010/11/14(日) 12:58:23|
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インターを下りて
本栖湖へと向かう途中の気温計は3℃を表示していた。
空は薄らと明るくなり始めると見るみるうちに日は昇り
周りの景色が鮮明になっていくのを、前を走る車があまりにも遅くてイライラしながら眺めていた。
友人との待ち合わせのポイントに駐車し、車外へ出るとひんやりと冷たい朝の新鮮な空気が心地よく
ジャケットを羽織ってタックルの準備に取りかかる。
するとガヤガヤと大勢の声が近づいてきて、今日はやけに
釣り人が多いんだなぁと
ラインを結んでいると、中国人の観光客で、おはようございますと挨拶し、その後
会話を試みたがいまいち言葉が互いに分からず、そのまま僕は足早に釣場へと向かった。

久しぶりの
本栖湖釣行であることと、今回は2年間一緒に
釣りをしてきた友人と新たな仲間A氏が加わり
いつもと違った気持ちで
釣りに挑んだ。
後で彼と話をしてみると、かなりの
釣りキチであることが判明した。
その入れ込み様に驚かされつつも、彼の経験から学ぶことは僕の
釣りのヒントになるはずだ。

数時間で場所を移動し、各々のポイントで再開する。
少ししてA氏にヒット。
離れた位置からそのやり取りを眺め、僕にとってなかなか釣果が出せない
本栖湖でも
やはり釣る人は釣るのだなぁ、と感心してしまった。
この後、大きくポイント移動する。
魚信の無さに折れかかった心を一転、集中して再開する。
少しずつ移動しながら探って行く。
風が定期的に吹き始め、湖面がさざ波立つ。
ミノーに変えてカウントをとり、ゆっくりと思い描くラインをトレースし、右や左に調整しながら
十数投目、手前の急深からの駆け上がり付近でミノーがとられた。
反射的に合わせたが、根がかりかも知れないという思いが大半で少しの間躊躇した。
するとロッドティップの振動が確認出来たのち、水面下で銀色がキラリとひらめいた。
先の釣行以来、フッキングに不安を抱えている。
考える間もなく、いつもの調子でロッドでプレッシャーをかけたまま巻いてくる。
5メートル程先で魚体は水面に現れた。
ここまででファイト時間はそれほどかかっておらず、ドラグもほとんど鳴らない。
このまま取り込みまでと考えたが、岸少し先で魚の抵抗があったため、ラインテンションを緩めない様に
注意しながら、ロッドティップを下げてみた。
すると魚は沖へ、深場へとグイグイ走りドラグがジリジリとなる。
ラインが放出されていくのを、ドラグ音と手元の感触で満喫する。
その一方で、バラさずにランディングまで持ち込めるのかという不安が頭をよぎる。
ライン放出の勢いが弱まり巻きにかかると、まだ沖を向いていた魚の動きが遮られたことによる衝撃が
手元に伝わった。
巻いて距離を縮めていく。
バレるな、バレるな!
あと2~3メートルで頭を振られた。
嫌な予感は的中した。
ルアーを回収する時のその悔しさは上手く言い表せない。
このヒット以降、魚信を得ること無く
本栖湖をあとにした。
たった一度のチャンスをものに出来るか出来ないか。
広大な自然湖での数少ないチャンスをものにするために
魚とのやり取りの経験を積まなければと、後日、家族に無理を言って
管
釣りに出かけるのだが、、、
テーマ:ルアーフィッシング - ジャンル:趣味・実用
- 2010/11/10(水) 12:33:46|
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