東京では連日に及ぶ熱帯夜。
なにやら連続熱帯夜の記録は94年の47日間らしく、
今年はその記録を更新するであろうと予測されている。
そんな記録的な熱帯夜のなか、毎晩、暑い暑いとうだりながら
ハイボール、アイスに一時の涼を求めて、コンピューターの前に座る。
次の釣行は何処がいいだろうか。
高地で標高1,500M、日中の平均温度は26度。
この時期、鱒にも人間にも優しい環境、
湯ノ湖に決める。
湯ノ湖は以前に一度訪れたことがあり、自身のブログを辿ってみると、ちょうど一年前。
数える程度にヒットはあり、最後に強烈な引きの魚をかけたが
釣り上げることなく悔しい思いで釣場を後にしたのを思い出す。
今回はそのリベンジも兼ねての釣行となる。
湯ノ湖のウェブサイトで手に入る、湖の地形図/等高線をもとに
ここ数週間の釣果情報と照らし合わせながら作戦を練る。
ここにはニジマス、カワマス、ヒメマス、ホンマスが生息している。
なかでもヒメマスの婚姻色のはっきりと出た、せっぱりの
厳つい顔をした一枚の写真に釘付けになり、夢を抱く。
部屋で手持ちの
ルアーを一面に広げ、各場所で使用するものを選択していく。
これも
釣りのうち、楽しい時間である。
朝7時の
ボートに間に合うよう、友人をピックアップし都内を出る。
朝焼けのなか順調に高速を飛ばし、インターを下りていろは坂を登る。
中禅寺湖まで来ると次第に硫黄の匂いが車内に入り込み
前回の釣行の記憶が蘇って来た。
観光客と
釣り客で一杯の駐車場の残り僅かなスペースに車を停め、
管理室で
釣り券を購入し、状況を聞く。
すでにネットで情報は把握しているが、現地ならではの情報がないかと
期待するも、それ以上のものは得られなかった。
ボートに乗り込み、いよいよ開始。
いくつか選んだポイントを巡りながら探って行く。
山々に囲まれた湖をゆったり
ボートで漂うのは最高に気分がいい。
東京の地獄の様な暑さから離れ、木々の、水の匂いを胸いっぱい堪能する。
既に
ボートは流れ出し付近まで来た。
表層から順にカウントをとって探り、巻いてフォールでやっと掛かる。
緩めのドラグが小気味よく鳴り、小型ながらも本日一尾目の引きに頬が緩む。

その後、間を空けずに友人にもヒット。

これで互いにリベンジを果たし、プレッシャーから開放される。
ゆっくりと他のポイントを巡りながらと思っていた矢先に、激しい雨。
一瞬のうちに視界は白く煙り、近くの岸へ退避を余儀なくされる。
木陰で様子を見るが止む気配はなく、小雨になったところで一気に
レストハウスへと戻って昼食をとることにした。
ガラス越しの雨は一向に止む気配は無く、それどころか次第に激しくなっていく。
レストハウス横の小さな流れ込みは、集中的な豪雨に堪えきれず
あちこちから雨水が噴水のように沸き出している。
ここで3時間程の足止めをくらうこととなる。
その間、ぼーっと湖を眺めたり、放流車が来て放流するのを見学し、
それに伴って、豪雨の中、
釣り人達が走って放流地点に集まり
一斉にキャストし、最初の10分ほどはどの竿も良く曲がったのを
同じ
釣り人であるにも関わらず、観光客のように眺めたり。
係留してある船は、見る見るうちに雨水が溜まり、遂には
3~4人の船屋のおじさんがウェーダー、カッパに着替えて
忙しく船底の栓を抜いていく。
湖の水かさが増したせいで、なかには船が勝手に沖に出てしまうのもあり、
おじさんが船に立ったまま、一本の櫂を右に2回、左に2回ずつして漕いで
離れた船に辿り着き、ロープを結わえて牽引し戻って来た。
雷鳴が轟き、雨脚が弱まることはない。
ひと仕事終えたさっきのおじさん達がデッキで一服しているところに
声をかけ、凄い雨だとか、こういう状況での魚の活性を聞き出したり、
雷は恐ろしいだのの会話をしながらその時を待つ。
会話の中で、雷の話に驚いたのが、雷は水にも落ちるということ。
そしてその雷は凄まじい早さと破壊力で、水面を横へと走っていくらしい。
そりゃぁ、恐ろしいもんだ、と何回もその話を聞いていると
次第に雨は弱まり、雷も少しずつ遠退いて行った。
ボクらはおっかなびっくりしながら、レスト前の陸から釣りを試みる。
僅かな
ボートの間から
ルアーを投げる。
あの豪雨がどう湖に変化をもらたすのだろうか?
軽めのスプーンを可能な限り遠投し、沈め、手前の藻の上をゆっくりひいてくる。
ここから狙える範囲はそれだけ。
藻につい居ているかもしれない魚を誘うように、時々、強引に藻を引きちぎりながら
やっていると、小さな反応。藻の重さなのか、魚の引きなのか。
ラインの先に目を凝すと、僅かに右に左にラインが揺れる。
掛かった、掛かったとゆっくり巻き上げると、水面から小振りで
茶色く、白い斑点の付いた魚が釣れた。
岩魚か?とも思ったがここに生息している魚を思い出し、どうやらカワマスである。
レスト前で釣っていた僕は、レストハウスで雨宿りしている観光客達にとって
景色以外の格好な見学物だったらしく、多くの視線を感じ、恥ずかしくて写真を撮れなかった
ことが悔やまれる。
この一尾で確信し、藻を攻めると、またまた小振りなニジマスが釣れた。
青空が顔をのぞかせ、残り少ない時間を
ボートに乗って釣りをする。
当初計画していた残りのポイントまでは時間を考えると無理だと判断し、
近場で攻める。


めぼしいタナをキープすべく、スプーンを巻いては浮き上がった分を
落として引いてくるを繰り返すと、ニジマス。ほどなくしてまたニジマスのバラシ。
いずれも今日のサイズだった。
友人はというと、この間に今日一番のサイズ、40センチほどを寄せてくるが
ネットの前でバラシ。悔やまれる一尾となり、終了の時間。

サイズには恵まれなかったが、ここでのリベンジ、考えて狙って釣れたという経験は
今後の釣行につながるものとなるはずだ。
東京に戻り、酒を呑みながら、あの時はこうだった、とか
こうしたらなんて、釣りの最後を楽しんだ。
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テーマ:ルアーフィッシング - ジャンル:趣味・実用
- 2010/08/30(月) 12:29:30|
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そろそろ愛着感の出て来た
ダム湖にて。
ちゃんとした時間にくれば居るのである。
すでに5~6台の先攻者。
対岸に釣り人を確認しながら釣りを始める。
時間は5時半。
暑くなるまでには、まだまだ時間がある。
あちこちで小魚が波紋をつくり、少し沖では
ライズもおこる。
1投、1投期待を込めて上下両方から探る。
根に気をつけながら底をとり始める。
最近手に入れた、好みのスプーンはゆっくりと駆け上がりをなめて、
その姿が確認出来るかという時にグンッ!
よっしゃ、よっしゃ!とすかさず巻きを入れてロッドを立てると黒い影が走った。
フッキングは決まったと確信でき、そのファイトある重い引きを楽しむ。
耐えて、ジーィ、ジィーーーーイとカーディナルは鳴き続け、竿先を向かう方向に合わせる。
と途端に動きが止まり、どうしたのかと様子を見るとくわえられた
ルアーは沈んだ木に
引っかかった。
まいったなぁ、としかたなくラインのテンションを緩めてチョンチョンと外しにかかる。
少しすると魚はゆっくり、うまいこと根から外れて再開。
お互いに休息した後のファイトは、今さっき掛かったかのような力強い展開へ。
時間をかけて引き寄せる。
こりゃあ、なるほどのファイターだ。
50センチに届くその体高ある筋肉質な肉厚のボディ。
このバランスはサモア系のがっしりした骨太ファイターを連想させる。

前回に続く、この場所での2尾目のバス。
いいファイトだった。
それからまた、4時間程マスの魚信を期待するが
日はすっかりと高く昇り、もうとっくに周りに居た釣り人も姿を消した。
その間、家から持って来たおにぎりを頬張り、景色を眺め、途中バスを釣りに来た青年と話をし、
はじめてから6時間ほど経過していた。
もはや期待薄かとミノーをつないで練習がてら、色んなアクションを試してみる。
バスは定期的に確認出来る。
見ているとどうやら単独のものは居なそうだ。
どれもがペアかそれ以上のようである。
悠々と目の前を通り過ぎて行く。
試しに狙ってみた。
バスのペアがこちらへ向かって泳いでくるのが見えた。
大小のペアで、小と言っても水を通してみえるのは40はあるだろう。
通るであろうルートを想定し、離れた位置へミノーを放りチョンチョンと
小刻みにアクションを与えながら近づかせる。
確実にペアは意識しながらも、ミノーは一旦前を通り過ぎて岩陰へ。
ペアがその岩横を通り過ぎるかのタイミングで、大きめにアクションを加えると
ミノーは上手い具合に岩陰から急にペアの前に飛び出した結果になった。
そこをペアのうちの小が飛びついた。
あっ、喰った!
半信半疑だった僕は、その展開に熱くなった。
一尾目にも劣らぬファイトは僕を満足させたが、驚いたのはそのペアの片方が
終始そばにくっ付いてくるのだ。
きっと僕がかけたのはカミサンの方だろう。
ダンナはピッタリとカミサンの横にくっ付き、どんなに動き回っても離れようとしない。
以前に何かの本で同様のことがある、という内容を思い出していた。
そんな姿を目の当たりにし、若干の罪悪感を抱きながらも
そのダンナの行動に興味を持って、観察せずにはいられなかった。
いよいよカミサンを水面まで浮かせ、引き寄せる時でも変わらず
横に寄り添って、臆することなく僕の方へと水面から口を出してやってくるのだ。

慎重に彼女の口から
ルアーを外して、ふと思った。
彼女を抜きあげたら彼はどうするのか?
ダンナは僕に抜き上げられたカミサンの尻尾に食らいついて一緒に、、、、
なんて、そんな訳はあるはずも無いが、彼の行動の一部始終を目の当たりにした僕は
もしや、それもあり得るんではと半ば本気で思ったくらいだ。
失敬して一枚。
そのカミサンは40センチを上回った、女ファイターであった。(女と思い込んでいるが、実際はどうなのだろう?)

暫くして、ペアはまた寄り添うように泳いでいった。
いままで、何となく触りがたいようなグロテスクな存在であったのが
一気に愛着がわき、好きになってしまった。
心に残る一尾(二尾)であった。
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- 2010/08/24(火) 00:55:16|
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朝マヅメをすっかり逃した僕は、それでもいそいそと車を飛ばし
初めての
ダム湖に辿り着いた。
もう日はすっかり昇り、夏らしい空の青と白い雲が目にまぶしい。
前日にグーグルマップで地形を眺め、第3候補までポイントを絞っていた。
時間が時間であるから、他の釣り人は何処にも見当たらず
午前中だと言うのに肌を刺す様な強い日差しのもと湖岸に降り立った。
ドピーカンでベタ凪ぎ。
いつも着用している薄手のネックウォーマー型の日除けを鼻まであげる。
深場を中心に重いスプーンを沈めて探る。
それにしても、ひとりだ。
広大な
ダム湖で一人ポツンと立っていると、僕はきまって
なにか現実では無い様な、地に脚の着いていない様な不思議な感覚を覚える。
日常生活の場とのスケール感が違いすぎるのだ。
はじめのうちは上手く焦点があわず、脳は目に映ったものの距離感を適切に
とらえる作業に戸惑っている感があり、立ち眩みが起こることもある。
そんなに大袈裟なものではないが、鈍っていた5感も次第にその一片を取り戻すようである。
そして僅かな恐怖を抱きつつ、とても満たされた気分にもなる。
僕は海の無い場所で育ったから、山はとても身近な存在で好きだが
特別詳しいということでは無い。
オフロードバイクで地元の林道を走り回っていた頃、普段見慣れた人里から
山へ分け入っていくのだが、砂利や土の滑り易いコーナーを攻め
ひたすらアクセルワークに夢中になっている時でも、ふと山の恐怖を感じることがあった。
晴天の真っ昼間、鬱蒼とした山でなくても、このように感じさせるのはなんだろうか。
蝉、野鳥、得体の知れない生物の音を聞きながら
そんなことをポツリ、ポツリと考えた。
ルアーへの反応は無く、足下には10センチに満たない稚魚の群れが
太陽光に反射してきらめき、パーマークの確認出来るこれまた15センチ程の
アマゴが数匹遊んでいた。
移動して橋に辿り着く。
関東ナンバーが一台、初老の男性が橋の上を、双眼鏡、一眼レフをぶらさげて歩いている。
なるほど、なかなかの絶景。

中部地方へと下る水の一滴はこの上流から。

崖壁は大規模にコンクリートが打ち付けられていた。
継ぎはぎの、どこか巨大な人造人間の一部の様。

午後は大きく移動して、川遊び。
走りながら様子を見て行く。
数える程しか行ったことのない
川での釣りはポイント選びに難儀する。
瀬、開き、淵などの乏しいキーワードを頼りに
そして、釣りになる水量はどうだろうかと、
なんの妥当策も出せないまま場所を決める。

川半分手前まではかなりの浅瀬で、対岸はえぐれて流れが速い。

この状況、以前鳥取でサクラマスを狙った感じとそっくりだ。
そのとき多くのひとは川半分まで立ち込み、速い流れにミノー、フライを流してた。
夕暮れまであちらこちらとウロウロしながら
ルアーを放って
結局、魚には出逢えずの暑い一日だった。
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- 2010/08/23(月) 12:21:29|
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いつの間に眠ったのか、起きていたのか寝ていたのかという程の
スッキリとしない睡眠から覚めたのは、既にテントの緑が外の光で
鮮やかな緑に映し出された頃だった。
昨夜はなかなか寝つけずにいた。
テントの機能は申し分無かった。
雨による湿気どころか、高地の為少し肌寒かったくらいだ。
テント内部で僕ら4人は団子になっていた。
寒かったからではなく、自然とそうなってしまったのだ。
雨を考慮したこと、テント設営後に横になってみて
大丈夫だろうと即決してしまったこの場所は傾斜がかっていた。
それも一方向ではなく、途中でもう一方へとわずかではあるが。
それが実際にシュラフに包まって寝ているうちに
マットとシュラフのシュルシュル摩擦で、しっかりと寝場所を確保したつもりでも
気がつけば、下へ落ちながら隣にくっ付き、またその隣へくっ付いてくといった次第で
最終的に広い室内の端で団子になっている。
長男以外は、それぞれことある度に起き出して、位置を直し、
終いには、一番下のものが開いている一番上へ移動する動作を繰り返し
並びが一巡してしまった。
既にテント内は誰もおらず、テントから遠くで3人が水場で顔を洗っていた。
僕はカメラを持って散策することにした。
昨夜降った雨は、草木を濡らし、正面の池は水面に霧をまとっている。

素晴らしい景観だ。
ここには多くの鱒がいて、釣りは禁止になっているから、50センチ程のが悠々と泳いでいる。
ここでルアーを投げたら一発だろうなと、内心ニヤニヤしながら、とろんとした池と脇のテント群を眺める。

池に沿って歩いて行き、色んなテントを見て回る。
なかでも、スポーツ色の強いこんなテントが目にとまった。

それ自体ではなく、周りの景観も含めて出来上がるデザインと思わされた1張り。

タープは多分、MSRだろう。白に近いクリーム色が緑に映えて美しい。
これに、ムーンライトテントの鮮やかなグリーンを合わせたかった。
一通り見学して、戻ると長男が熱を出していると。
額に手を当ててみると確かに熱い。
メインの一つのスイカ割りを急いでやり、みんなが満足したところで最後に写真を撮って撤収。
あっという間の
家族キャンプ。
カミサン、次男の欠員はあったものの、最初の
家族キャンプにしては上出来で
それぞれが満喫したものだった。長男はどうだったのかは、僕の口からは聞いていない。
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- 2010/08/18(水) 09:28:40|
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我が家での初キャンプ、いよいよ本番。
子供のいる家庭ならどこもそうだと思うが
我が家もこれで何度目か。キャンプ本番2日前になって
次男が発熱。実家に戻っており人手は十分にあったものの
次男を看られる者はただひとり、カミサンしかいない。
最初、それじゃキャンプはまた次の機会にしようか、と彼女を気遣ったが
結局、自分の両親も含め4人で行く事になった。
1BOX一杯の荷物をのせて、世間より一足早い盆休みをとった我が家は
グングンと峠を上り標高1,250Mの白樺林を目指す。
道中、雲行きは怪しく、時折、見えるか見えないかほどの水滴が
フロントガラスに落ちて来た。
長い峠を越えたら15分程でキャンプ場に到着。
駒出池キャンプ場。
以前、何度か釣りで訪れた八千穂レイクの近くにあるキャンプ場は
辺り一面を白樺林が覆い、中心には池がある、素晴らしく景観の良い場所である。
管理棟で受付を済ませ、サイトマップを見ながら
池の周りに陣取れそうなフリーサイトエリアの一つに目星をつけた。
車で場内へと砂利道を進んでいく。
4つに分けられたフリーサイトと、オートサイト、バンガロー、ロッジを持つ
このキャンプ場は広く、何処も視界がきき、清潔感漂う気持ちのいい場所であることが
車で移動しているだけで分かる。
目的のサイトへ到着後、一旦車を降りて張れそうな場所を確認する。
既に10張りほどあったが、一番人気であろう池周辺は既に一杯。
池から一段高台で小川の流れる場所に決めた。

正面に池を見下ろし、後は白樺林という、非常に気持ちのいい場所。

長男を母親に任せ、僕と父親でひたすら荷物を運び出す。
レイアウトを決め、タープ設営に取りかかる。
最後に張り綱の調整というところで、スコールのような雨が降り出す。
急いでタープ下にグランドシートを敷き、次々と荷物を投げ込む。
長男をその山のてっぺんに座らせて小休止。
視界は一気に激しい雨で白く煙り、見る見るうちにタープ下に水が溜まり始める。
その脇のテント設営予定していた場所もこの雨ではさすがにダメだった。
小雨を待って、直ぐ上側に移動。
こちらはいくらか傾斜があるが先程の豪雨でも水は溜まらなかったという
絶対的安心の場所で、就寝中の心配は要らなそうだ。
雨を考慮した場所選びは、初心者の僕には選択が難しく、こうして実際に
豪雨がもたらす張り場の変化を見られたことは幸いだった。
タープを張り、初めて我が家の家であるムーンライトテントを設営する。
父親と二人でサクサクとフレームを組み、パチパチと本体を吊るし固定し
あっという間に完了した。なるほどのムーンライトテント。
またいつ豪雨が来るかもしれないという状況で、テント設営の容易さはやはり重要だと実感。
タープ下にテーブル、イス、ベンチなど一通りセットアップし、一先ず乾杯。

ビールをすすりながら、子供の為に一足先に米だけは炊いておくことにする。
昔からあるが、それほど使ってはいない飯盒に米を入れ、ストーブで炊飯。
その間、長男はジジババに買ってもらったばかりの虫取り網とカゴを持ってトンボを追いかけた。
僕は、まだ日のあるうちに買って来たばかりのランタンに燃料を注ぎ、マントルを取り付けて
初めての空焼きをした。白化を確認し、ホヤを被せて試点灯。
はじめ要領がつかめず、ホヤ内で爆発。反射的に立て膝の脚が思わず一歩後退し、上体が仰け反った。
時計を見ない、時間の過ごし方。
ちびちびとビールをすすっては、長男のトンボ獲りに加わったり、炭の準備をしたり、ただ座ったり。
徐々に夜がおりて来て、周りではポツポツとランタンの明かりが灯り始める。
準備の整った炭火台に鉄板を乗っけ、焼きそば、フランクフルト、エビなどを焼く。
テーブルの上では既に豚汁が出来上がっている。
さっき炊いた米は芯がまだ残っているが、おにぎりにして味噌を乗っけて焼いたりした。
当初の計画では、これはカミサンの担当で、新調したダッジオーブンでなにか
ワクワクしたものをやるという、このキャンプのメインでもあった。
あちらこちらで煙がたちのぼり、懐かしい煙たい匂いが漂ってくる。
そんなに食べられるものではない。残りの焼かれたエビを、俺はもう3つ食べた、わたしももう一杯、
とたった2匹のエビ達はタライ回しにされる。
長男が鼻を啜り始めたので、母親と長男は早めにテントの中へ。
先から雨は降り続けているが、テントとメインタープの間に予備で持っていた
ミニタープを渡してあるので至極快適で、心地よい安心感と満足感、充実感で次の缶ビールを開ける。
それから暫くして、長男は眠り、次に母親、父親とテントへ入っていく。
僕はひとりイスにもたれて、相変わらず缶ビールを離さず、遠くのテントの焚き火を肴に
屋外を、夜を、匂いを、一人を存分に満喫した。
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- 2010/08/17(火) 12:49:44|
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2年前の盆休み、友人に誘われて実家から直ぐの溜池で釣りをした。
学生時代に、ほんの数回しか使わなかった
バスロッドを手に数個の
ルアーで挑み
アドバイスの通り、底をゆっくりとはわせる様な動きを何度も繰り返し
初日にして初めての虹鱒を釣った。
その時の友人と早朝
ダム湖へ向かった。
まだ雪の残る時期から始まって、今回で3度目の挑戦。
ランドロック、ランドロック!と意気込んではいたが、
いまではココで魚が釣ってみたいと、弱気になったのか、
気持ちの変化なのか分からないが、そんな心境だ。
釣場に着いて、まだ霧でうっすらと煙る湖面を観察する。
そろそろ日が昇ってもいい時間だが、どんよりとした雨雲と相まって
ダム湖は僕の好きな、それらしい雰囲気を醸し出している。
遠目にポツン、ポツンを輪が出来ている。
しばらく見ていると、手前の湾を中心にあちらこちらでライズが起こる。

なんだか分からない身体の怠さは一瞬にして吹き飛び
それでも鈍い動作でウェイダーに着替えた。
二人して意気揚々、湖岸に立つ。
小雨の中、ハンチングの上からフードを被り
思い思いのポイントへと進んでいく。
1投、1投、期待を込めて。
更に奥へとゆっくりと、水を掻き回さない様に歩を進めるにつれ、倦怠感が身体を襲う。
暫く湖面の様子を眺め、額に手をやるとなるほど、やっぱり。気付いてはいたけれど。
やっぱりと判明してしまうともうダメ。あの嫌なゾクゾクが一気に支配して、身体の節々がきしみ出した。
もうあと1投げしたら上がろう。
あと1投げ、あと1投げで結局は粘ってしまった。
沖へ気持ちのいいロングキャストのスプーンは
遂に魚をとらえ、最高に怠い身体が一気に軽くなった。
はじめノッソリと、手前に寄せてくるにつれ
何度もカーディナルがジィジィと鳴く。
耐えて、穂先を魚の方へあわせながら、その音と腕にかかる重さを十分に満喫した。
友人も寄って来て、いざ、さぁどんな魚だ?とチラリと反射する水面の隙間から
見えたのは、スイカの様な柄の体側である。

そうか、、、。 いやいや存分に楽しませてもらった。
ほんとに楽しくて興奮したぞ。
これが僕の2周年記念、40センチ。
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- 2010/08/16(月) 18:16:32|
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初めての家族キャンプが近づくにつれ続々と、カミサンとアレがいい、コレがいいと楽しみながら選び出した数々のアイテムが届く。
今回はメインの一つである
テント、mont-bellの
ムーンライトテント7型。
決め手はまず第一印象の色とカタチで、フライシートの鮮やかなグリーンとこんもりとした姿にやられた。
アウトドアの道具選びでは機能が重要になると思うが、そんな安易だけれどモノが好きな自分にとって大切な要素からこの
テントに辿り着き、更に調べればその機能の面でもなにやら優秀らしい。
ウェブ上での評判は上々で、設営の容易さと通気性の良さがあげられている。
心はほぼ決まっており、あとはサイズの問題だった。
実店舗で現物を確認する。展示品は今回購入した7型。
5型とで迷っていたのだが、フライシートをかけた際の前室が狭いため、荷物は中に置く必要があることと、子供達の成長を考え決断した。
テントの不具合チェックも兼ねて、試し張りすることに。
キャンプ当日まで外で張ってみることは出来ないので、家での設営。
リビングの一切合切を横にどけスペースを作る。
ベースとなるポールをスパンスパンとはめ込んで2対の骨組みを作る。
さすがは7型、その完成した骨組み達は既にスペースを埋めつくす。
それぞれを交差させなければならないのだが、回転させようにもテンションの掛かっていない伸びきった状態では回らない。
ガツンゴツンとTVや壁や襖に当てながら、骨組みをたわませて何とか交差成功。
ここまでで既に汗だくの大仕事。
「
ムーンライトテントは名前が表すとおり、月明かりでも素早く設営可能」、「10分、いや5分で出来ました(ほんとか?)」の事前情報のみが頭を占め、屋内で設営しようとしていることをとっくに忘れている。
カミサンは既に僕からこの
テントの設営の早さを聞いており、25分から始めるよとタイムを計るが、あーっ!などと言いながら汗を拭い拭いしているうちに計測を止めてしまった。
骨組み位置さえ決まってしまえば、広げたテントの端にあるピンにポールを固定し、テントにくっ付いているプラパーツをパチンパチンと留めていくだけでカタチが出来上がる。
あっと言う間に完成した。

すかさず長男が入り込み、おもちゃ箱を持ち込んで店開き。
フライシートをかける気力は無く、カタチが出来上がったことでとりあえず満足し、破れやほつれなど無いか確認して撤収。
外で組立てれば早いんだろうなぁと、でも実感することなく不完全燃焼ではある。
さてさて分解と、この段階に来てこのテントの問題点が明らかになる。
テントを骨組みから取り外す。そして2対の大きな骨組みが残り、ポールを分解していく訳だが、この骨組みはかなりの数のポールをつなぎ合わせて出来上がる。しかもそれらはポールの中を通るゴムひもで全てつながっている。つなぐ時にはゴムひもの張力も手伝い、なかばオートマティックにポールが組立てられるのだが、分解はそのゴムひもの張力が仇となり、分割してたたんでも本数が増えてくると、それらがゆっくりと一気に戻ろうとする。
箇所箇所でゴム輪なんかで束ねていけばいいのかもしれないが、これらの準備をしておかないと、手だけでは束ねきれない太さになり、腕、脇、腹を使って抑えながらの作業を強いられる。
ゴム輪対策は必須だろう。
シンプルイズベスト、機能美の謳い文句にはつい目がいってしまう。
そして、それはここにも

ワインレッドとオリーブグリーンの配色がそそる。
フライシートにはこんなかわいい、カミサンお気に入りのロゴ。

通気性はキャンプにて。
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- 2010/08/04(水) 18:37:00|
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数日前に荷物が届いた。
候補のなかから熟考し購入した
タープだ。
インターホンで宅配員の姿を確認し、ワクワクしながら玄関を開けた。
通販特有のワクワク感はたまらなく好きである。
我が家初の
タープに選んだのは
UNIFLAME製の
REVO TARP。
決め手は、設営が容易なヘキサ型であること、幕下の有効利用面積が希望に近そうであること、
サブポールが標準で2本付属されていること、理想ではないが近しい色味であることの4点。
ちなみに、うちの家族構成は保育園児と1歳弱の4人を基準に、プラス飛び入り参加の大人数名を想定した。
早速
試し張りをしてみた。
設営完了まで約25分。非常に簡単である。
事前にYOUTUBEで手順を一回チェックしたのみで、ほぼ戸惑うこと無く大体のカタチになった。
まずはサブポール2本を使用した設営。

張り綱を調整した後にサブポールを差込みヒサシを作る。このカタチで視界がかなり開ける。
サブポールは少々グラつくが倒れる様な心配は無い。
他の
タープでも同様のことは出来るだろうが、サブポールが標準で付属している点に魅力を感じた。
内側に入ってみると、ゆうに大人が立てる高さで圧迫感は無い。
シートを敷いて寝転んでみる。
解放されているのに、
タープ一枚あるだけで自分だけの空間となる不思議な感じと安心感。

ピンと張りつめられた
タープの心地良い緊張感に、向こう側の青空が
タープ端の湾曲したラインをくっきりと
映し出す。タープ越しに見る空は設営の満足感もプラスされたせいか、いつもより美しく、清々しく感じた。

次にサブポール2本を外し、タープ端を直にペグで留める。
これでは吹き込む雨に対処出来ない。もう一方の張り綱を縮めて出来るだけ壁にすれば多少はマシかもしれない。

たった一カ所閉じただけなのに、中に入ってみると、以外にプライベート空間がつくり出されていることに驚かされる。閉塞感を感じさせないのはメッシュであることも効いているだろうか。

ポールを中心にピンと張られた張り綱を見て思う。
たった2本のポールとそれを引っ張り合って支えると言う原始的でシンプルなのに、それでいてしっかりと
強度が保たれていること。予期せぬ事態が起こるアウトドア生活に於いてシンプルな構造は理にかなっていると再認識。設営、撤収の容易さによる自由時間の創出はもとより、野外活動の基本であると。

次回のキャンプで、実際にテーブル、チェアを設置し、使用感をレポートしたい。
テーマ:趣味と日記 - ジャンル:趣味・実用
- 2010/08/02(月) 12:51:17|
- Camping
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